マーケティングの教科書・SNSマーケティング2・各ソーシャルメディアの特徴と結局どれがいいのかという話
こんにちは!マーケターのYuchunです!飽き性が祟り統一した方がいいページサムネイルを変えてみました!特に意味はありません!
今回はSNSマーケティングの教科書第二弾、各ソーシャルメディアの特徴についてです。SNSマーケティング戦略の基礎について、まだ学んでいない方は前回記事を読むと、今回の内容がより分かりやすくなるかなと思いますので是非前回記事と合わせて読んでいただければと思います。
▼前回記事リンクはこちら▼
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初めに
現在、多くのソーシャルメディアが存在しています。では、インバウンドマーケティングに最適なプラットフォームを選ぶにはどうすればよいのでしょうか?
皆さんも予想はついているように、各プラットフォーム毎にビジネス運用していく上での強みが変わってきます。SNS運用においては3つのSNSを同時に運用することがSNSマーケティングにおいて最も効果がでるとされています。その理由としては、一つのプラットフォームでターゲットオーディエンスの流入経路をカバーしきれない点にあります。オーディエンスの教育を行うコンテンツを配信するプラットフォーム、流入経路を増やすためのプラットフォーム、自社サービスの直接的なプロモーションを行うプラットフォームなど、目的を分けてこのSNSを活用する、もしくはしないと決定していく事が重要です。
適切なソーシャルメディアチャネルを選ぶために、各チャネルの特徴やメリットを見ていきましょう。
最初に挙げるのは、ソーシャルメディア界の巨人とも言えるFacebookです。Facebookが1つの国だとすれば、地球上で最も大きな国になると言われています。現在、Facebookには世界で約28億人以上のユーザーがいます。これは中国の14億人をはるかに上回る数です。Facebookは、ここ数年で政治広告やプライバシーの問題に対する立場、ユーザーに表示される内容をコントロールするアルゴリズムに関して批判を受けています。また、最近ではブランドや報道機関の投稿の優先度を下げ、家族や友人など親しい人の投稿を多く表示する方向にシフトしています。
しかし、2019年のRivalIQのソーシャルメディア業界レポートによると、Facebook全体のエンゲージメント率は大幅に低下しています。
確かに近年でも、FaceBookを利用している若者は随分と少なくなっている印象ですが、それでもFacebookは使う価値があります。現在も何百万社もの企業がFacebookビジネスページを利用し、オーガニックなニュースやイベント情報をシェアし、顧客に働きかけています。
他にもFacebookを利用するメリットとして、Facebookの広告ツールは理想的な顧客にターゲットを絞る機能が優れている点が挙げられます。
成功事例として、某G -ショック専門買取店がありますが、こちらのサイトがFacebook広告をうまく活用した非常に良い成功事例であると考えています。
Facebookでは、関心のあるコンテンツの選択をする事ができますが、この中に「G-ショック」という選択があるのをご存知でしょうか?このように関心のあるコンテンツからアルゴリズムが自身のサービス広告に結びつけてくれる事もFacebookを利用する大きな要因の一つです。
加えてFacebookページでは、テキストや画像、カルーセル画像、動画などさまざまなコンテンツを投稿できる上に、ライブ配信や「ストーリーズ」の投稿も可能です。このように様々コンテンツ制作と配信をアルゴリズムに沿って適切なオーディエンスに届ける事ができる点もFacebookの魅力です。
では、Facebookの個人ページとビジネス用ページの違いは何でしょうか?オーガニックリーチにおいては個人ページが優れていますが、ビジネス用途ではビジネス用のFacebookページを使うべき理由があります。例えば、企業や団体が利用する場合はビジネス用ページを使うことが規定されており、違反すると閉鎖される場合があります。また、個人ページでは友達の上限が5000人までですが、ビジネスページはファンの数に制限がなく、数百万人のフォロワーを集めることが可能です。さらに、「インサイト」機能を使ってページのアクセス解析ができ、ページのカテゴリを設定して検索結果に正しく表示されるようにすることもできます。
ビジネス用のFacebookページを作成する最大の理由は、Facebookの広告機能にあります。Facebook広告は、重要なオーディエンスをターゲットに広告を配信できます。プロスペクトリストを使用して価値の高いコンテンツを配信することも可能です。また、Facebook広告はInstagramやMessengerでも同様に利用できます。連携こそがMetaが提供するプラットフォームの強さでもあります。
さらに、ウェブサイトにFacebookピクセルを埋め込むことで、ウェブサイト訪問者に対してリターゲティング広告を表示することもできます。
約28億人のFacebookユーザーのうち、4億人が何らかのFacebookグループに参加しており、これを活用することでオーガニック投稿ではリーチできないオーディエンスに働きかけることができます。これによりFacebookグループをうまく活用している企業は、他のプラットフォームを活用している企業よりもオーディエンスのエンゲージメント率が高いことが発表されています。
Facebookマーケティングの専門家であるMari Smithは、Facebookグループを立ち上げる際には明確な目的を持つことを推奨しています。例えば、期間限定のチャレンジやイベント支援のために利用するのが良いでしょう。もちろん、継続的に運用するグループを作ることも可能です。ユーザーグループやアドバイザーグループ、サポートグループなどさまざまな活用方法が考えられます。既存顧客に自社の製品やサービスを評価してもらうためのグループを立ち上げ、そこにプロスペクトも参加させることも効果的です。
Youtube
では、次にYouTubeを見てみましょう。YouTubeは、20億人以上のユーザーを持ち、Googleに次いで世界第2位の検索エンジンです。
YouTubeには、世界中のユーザーが常に動画を投稿しており、毎分500時間以上の動画がアップロードされています。ユーザーは教育やエンターテインメントを目的にYouTubeを利用し、1日に約50億本の動画が視聴されています。
テレビ業界は数年前と比べて大きく変化しています。アメリカでは18~49歳のモバイル端末でYouTubeを視聴する人数が、どのケーブルテレビの視聴者数よりも多くなり、2025年までに32歳未満の視聴者の半数が有料テレビを契約しなくなると予測されています。
このように動画プラットフォームはテレビよりも人気が高まっている事は明らかです。Googleによれば、インターネット上の動画サービスを好む人の割合は6割に達するそうです。つまり、YouTubeを利用すれば、広告費を抑えつつテレビよりも幅広いオーディエンスにリーチできる可能性があります。
マーケティング活動において、YouTubeは様々な活用方法があります。
YouTubeは世界第2位の検索エンジンであり、SEOに役立つだけでなく、リファーラル率が高いプラットフォームです。また、有料広告のコンバージョン率が高いことも知られています。複雑な製品やサービスを提供する企業は、分かりやすい動画を投稿することで、見込み客の購入意欲を高める効果が期待できます。YouTube用の動画コンテンツの作成は、他のソーシャルメディアコンテンツに比べて費用がかかる場合もありますが、そこから得られるメリットは、YouTubeを利用しないことで生じる損失を上回る可能性があります。
YouTubeの活用方法には、オリジナルコンテンツを提供してチャンネル登録者を増やすことに加え、インストリーム広告として動画コンテンツを再利用する方法もあります。インストリーム広告とは、視聴者が目的の動画を再生する前に表示される短い動画広告です。(難しい言葉を使いましたが要はYoutubeショートですやInstagramのリール動画ですね。)
さらにYouTubeのユーザーは、学習目的でもYouTubeを利用しています。YouTubeユーザーの半数以上は、新しいことを学ぶためにYouTubeを利用しているため、YouTubeは顧客を引きつけ、有益なコンテンツを発信するのに最適な場です。
しかし、何より重要な点は、インバウンドマーケティング編でお話しした、コンテンツでオーディエンスを情報に惹きつける事ができる点です。
次にInstagramを見てみましょう。InstagramはMeta社の傘下ですが、Facebookとはユーザー層や利用目的が若干異なります。Instagramは世界第3位のソーシャルメディアで、毎月の利用者数は10億人を超え、最も急成長しているプラットフォームの一つです。
Instagramでは、ユーザーやブランドをフォローし、ビジュアルコンテンツを楽しむことができます。アメリカのPew Research Centerによると、Instagramユーザーの多くは18~24歳の男性で、この年齢層が全ユーザーの75%を占めると言われています。しかし、ユーザーが増えるにつれて、この傾向は変わりつつあります。Instagramの主要機能は写真や動画の共有ですが、現在最も人気があるのは「Instagramリール動画」です。
Instagramリール動画は、その場で撮影した短い動画をシェアできる機能で、ユニークなフィルターやエフェクトを使って加工できます。アルゴリズムに沿ってInstagramユーザーに表示されるため、検索から投稿にリーチさせるよりも効果的にオーディエンスにアチーブすることができます。
ビジネス用途でも、Instagramストーリーズは非常に活用されています。毎日約5億本のストーリーズやリール動画が投稿されており、そのうち3分の1は企業によるものです。
Instagramで効果的にビジネスを行うためには、まずFacebookのビジネスページを作成することが重要です。ビジネスアカウントを使用すると、プロフィールに電話番号や住所を追加できるほか、ショッピングボタンを有効にすることもできます。また、Instagramで広告を利用する際にもFacebookビジネスページが必要です。
Instagramはソーシャルメディア戦略において重要な位置を占めており、Instagramユーザーの90%以上がブランドのアカウントを1つ以上フォローしています。特にInstagramはブランドにとってエンゲージメントを深めるための有力なプラットフォームです。
Instagramで発信される画像は、Facebookの画像に比べて平均で23%高いエンゲージメント率を誇ります。このことからも、Instagramを活用する理由は非常に大きいと言えるでしょう。
X
X(元Twitter)によると、同社を利用している広告主のソーシャルメディア経由のカスタマーサポートへの質問のうち、Twitter経由の依頼の割合は80%だそうです。ここから、Xは顧客からのサポート窓口にもなっている事が分かります。
そして、Xの広告機能に関して紹介します。Xで広告を掲載する場合、広告にはタ イムライン内に表示されるものや、トレンド欄に表示されるもの、おすすめのユーザーとして表示されるものなど、複数のの形式から選ぶことができます。とはいえ、通常の投稿を通じてユーザーとつながり、コミュニケーションを重ねながら信頼関係とロイヤルティーを醸成していくことも忘れないようにしましょう。
次に、日本でもリクルーティングツールとして馴染みのある、ビジネス特化型のソーシャルメディアLinkedInの強みは、人脈づくりや業界内のソートリーダーシップの構築に利用できることです。また、企業の新機能の拡充やアップデートなどの情報を発信したり、世界中の人々と人脈を維持したりするのにも活用できます。投稿はテキストだけでなく、写真や動画、リンク、文書、アンケートなどを含めることができます。他のユーザーが投稿をシェアしたり、「いいね!」やコメントを追加したりできる機能もあります。たとえば、実際に会って話してみたいユーザーを探したり、プロスペクトの情報を調べたりすることができます。また、ソートリーダーとしての立場を確立したり、広告のターゲットを調整してユーザーに価値のあるコンテンツを提供したり、グループに参加して人脈を広げたり、自社のウェブサイトへのリンクを付けたコンテンツを投稿してトラフィックを誘導したりすることも可能です。
Linkedin最大の特徴は、ユーザーの職業、経歴などからターゲットリーチを図る事ができるとともに、事業同士の繋がりを作る事ができるのも強みです。
TikTok
最後ににTikTokを紹介します。TikTokは後発のアプリですが、2018年前半の時点ですでにユーザー数が4億人に達していました。TikTokの親会社である中国のBytedanceは、動画アプリMusic.lyを買収して統合し、TikTokを立ち上げました。一方、TwitterはVineを買収してPeriscopeサービスに統合し、15秒の動画を最長60秒まで延長可能にしました。この間に生じた隙間を、TikTokが巧みに埋める形で成功を収めました。TikTokはテンポの速いアプリで、ログインした瞬間にユーザーの興味に合わせた動画がフィードの最上部に表示されます。気に入った動画があれば、その投稿から直接フォローしたり、コメントや「いいね」をつけたりできます。
企業もTikTokを広告やオーガニック投稿で活用するようになっています。現在では、大企業向けの5段階の広告オプションが提供されていますが、オーガニック投稿にも大きな可能性が秘められています。
TikTokのユーザーは1日平均52分をアプリに費やしているそうです。TikTokのビジネス活用は急速に広がっており、多くの企業がブランドとその価値観を前面に出し、若いユーザー層向けのバズるコンテンツを次々と生み出しています。
実はTikTokは私たちが日本で使っている国際版と、中国国内で使われている中国版TikTok「抖音 」の2種類存在している事をご存知でしたか?
中国版TikTokの経済効果は、2022年9月から2023年9月にかけて抖音Eコマースによる農産品の経済効果は47.3億元、日本円にして946億円になります。 さらに中国版TikTok「抖音」では商品の宣伝投稿が盛んに行われており、同報告によると農産物に関してはライブ配信が3778万時間、ショートムービーが2186万本投稿されました。この内多くのライブ配信では、配信内で商品の宣伝と購買が行われ、TikTok内で自身のオンラインショップを持てるなど、我々が使う国際版TikTokよりも遥かにビジネス活用できる機能が揃っています。
先日の発表でアメリカがTikTokの版権を手放し中国に買収された事から、今後私たちが使う国際版TikTokでもこのような機能が増えていく可能性は高いと考えられるでしょう。
最後に
ここで紹介したソーシャルメディアは代表的なものですが、他にも多様なソーシャルメディアがあります。全てを活用する必要はありませんが、ニュースや情報を得る手段は人それぞれ異なるため、コンテンツを多様なチャネルで配信することが大切です。
例えば、インターネットで新聞記事を読む人もいれば、Xでトレンドをチェックする人もいます。情報を得るタイミングやチャネルは人によって異なるので、多くのチャンネルでユーザーに気付いてもらうことが重要です。
ただし、最初はターゲットを絞って小規模でスタートし、チームの体制が整った段階で徐々に規模を拡大するのが良いでしょう。そして、様々なソーシャルメディアで積極的にアカウントを作成し、試行錯誤を繰り返すことが大切です。