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降りてくるのを待っている時間
世界にあるものを手に取ってながめて、
少し煮詰まってきたので、休憩して、
自分の中から出てくる何かを待っている時間に、
低気圧の下でぼーっとした頭を乗せて、
足はてくてく歩いてくれる
さほどの能力も持ち合わせないぼくと、
みんなと。
それでもここにいてくれてありがとう
という感謝を表明して、きれいごとだと思われても、
すさまじく転変する日々のなかで、
理由も全くわからず出会う人や世界に支えられて
広場を抜けて歩いていく
何もないと思われるようなところでも
木や川がぼくたちの自然に訴えかけてくる
それを何もないと思っているわたしたちの日常が
何か人間が作ったものに取り囲まれてしまっているのだ
ということを思い起こさせる
それだけの力を持ったこの自然からの訴えかけを
わたしはどういう風に言い表わせばいいのか全く分からない
だが人間と自然という二項対立だけでは
何も進まないような環境が
ここにはあるのではないだろ
どれほどの光と共にあるか 第4話
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3030年4月4日
わたしはノートを買ってきた。いま伊勢さんちでこれを書いています。
3030年だとしたら何を書いているんだろうと思って、日付を書いてみたけど、何を書いているのかはわかりませんでした。たぶん私の先祖か子孫が教えてくれると思います。伊勢さんはとても優しい。家についたらいきなりエビせんべいをくれた。わたしはイカの姿焼きのほうが好きなんだけど、もらいました。あ