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カエルとひらがなのひみつ
先日、「カエルまんじゅう」という可愛らしいお土産をいただきました。その名の通り、カエルの形をしたおまんじゅうです。見た目のインパクトと美味しさにほっこりしつつ、「そういえば、カエルがモチーフなのって何か由来があるのかな?」と気になり調べてみることにしました。
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カエルまんじゅう誕生のひみつ
この「カエルまんじゅう」を生み出したのは、地元で長年愛されている和菓子屋さんです。お店のホームページによると……。
「柳に飛びつくカエル」は、小野道風の故事より「目標に向かって何度でも努力を繰り返す青柳のチャレンジ精神」を象徴したもので、昭和26年に杉本健吉画伯のデザインで生まれました。柳を英語でWillow(ウィロウ)というのも素敵な偶然です。
和菓子屋さんがこの形にたどり着いた背景には、小野道風という平安時代の書道家にまつわる物語があるとのこと。
柳に飛びつくカエル
小野道風は、平安時代に活躍した名書家の一人です。そんな彼の若い頃の逸話として語り継がれているのが、「柳に飛びつくカエル」の物語です。
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人が良さそうな顔をしていますね。
道風が書の練習に行き詰まり、落ち込んでいたある日、偶然カエルが揺れる柳の枝に向かって何度も跳ねる様子を目にしました。その姿に感銘を受けた道風は、「自分も諦めずに努力を続ければ道が開ける」と再び筆を握り、努力を重ねたといいます。このエピソードが、「何度でも挑戦することの大切さ」を象徴するものとして広まりました。最後は現代のひらがなの源流となるような人だったとか……。(もっと深く調べてみたくなりました)
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イラストのカエルってかわいいですよね。
カエルまんじゅうに思いを馳せる
カエルといえば、「無事帰る」という語呂合わせもあります。旅の安全や無事を願う象徴として、カエルをモチーフにしたお守りや贈り物は昔から親しまれてきました。この「無事帰る」とは、違う方向性の挑戦的な意味合いがカエルの込められているとは知りませんでした。
思いがけない学びと挑戦への気持ち
カエルまんじゅうをいただいたことがきっかけで、小野道風という人物やそのエピソードに触れられたのは、なんとも素敵な体験でした。和菓子屋さんの思いが込められたおまんじゅう一つにも、こんな深い背景があるなんて驚きです。
美味しいお菓子を楽しむだけでなく、その由来や背景に思いを馳せてみると、日常が少しだけ豊かになるような気がします。そして、「挑戦する勇気」を象徴するカエルの物語は、これから何か新しいことに挑むとき、そっと背中を押してくれる存在になりそうです。
みなさんも名古屋に行く機会や、カエルまんじゅうを手に取る機会があれば、ぜひそんな背景を思い出してみてください。