【毒全開】ビートたけし『コロナとバカ』【読書感想文】
昨日、この本を購入しました。
『コロナとバカ』 ビートたけし
この本は以前別の本屋さんで見かけていて、気になっていたんですが・・・昨日改めてやってきた時には「人気ランキング」としてこの『コロナとバカ』がランクインしていて。これが今回の購入に踏み切れた理由です。
この購入に踏み切れた経緯から考えた思考の深堀りは「stand.fm」にて6分ちょっとおしゃべりしています。
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話を戻しまして・・・。
このような系統の本って、三浦瑠麗さんであったり、古市憲寿さん、落合陽一さんなどのメディアと「間接的」に関わっている人たちが書いているイメージがあったんですけど、今回はビートたけしさんというメディアに直接関わってきた人間の本という点で自分はとても気になっていたんですよね。
この本の帯に書いてある1文
【警告】この本の内容を無闇に口外すると非常に危険です。
が本当にその通りで、メディアでは見られないしきっと言うことができないビートたけしさんの想いが感じられた。
日本人が持っている「愚かさ」や「醜さ」などを一刀両断していたり、各知事や政府のコロナ対策・対応についても触れていたり、コロナ禍で「無観客」や「リモート」になったことで大きく変わった「お笑い」についてたけしさん視点のお笑い論を語っていました。
そして2020年にこの世を去った人たちへのメッセージや、今年もたくさんあった「芸能人のスキャンダル問題」をたけし節で斬りまくって。
中々に強めな毒がありつつも、タブーやテレビのしがらみが無い「たけしさん自身の考えや想い」がしっかりと書かれているので、学びもたくさんあった本でした。
特にたけしさんは「テレビ」・「映画」・「作家」などのエンタメに長い期間関わってきた人なので、その点に関する考察や考えがすごいためになったし、自分の学びにも繋がった。
そして自身の自粛生活を通して、今の若者が「やっておいた方がいいこと」などを紹介していました。
なんかこの本を読んでいて、凄く頼れるし一緒にふざけてくれる、年に1回会う親戚のおじちゃんのお話を聞いている感覚になってきたんですよね(笑)
文中でも、一人称の呼び方が「オイラ」だし、文末が「だよな」や「欲しいよね」とかめちゃめちゃ喋り口調で綴られていて。
恐らくは「執筆」というよりも言いたいことを喋った内容を文字起こししているだけなんだろうけど、個人的には何か親しみを感じています。
なんか田舎にある家でお茶でも飲みながらまったりと喋りたいです🍵
そして最後に。
第2章〜さよなら、愛すべき人たちよ〜より
【SNSの誹謗中傷を見て「死にたい」と嘆く前にスマホをぶっ壊す勇気を持って欲しい】から少し文を引用しようと思います。
「ネットは世界とつながる素晴らしいツール」みたいに言われているけど、本当にそうか?実際は現実世界で何もできない奴らが、悶々としたものを誰かにぶつけるはけ口になってるようにしか思えない。
(中略)
こんなもんに依存するより、電源を切ってリアルな世界とちゃんと向き合ったほうがよっぽど建設的だよ。
これに尽きるな〜と思いました。
少し言葉が強いのかもしれないけど、何か不安になったり、困ったりしている人に刺さってくれたら嬉しいなって。
それでは、ジャスさんでした。
Twitter @j_masa516