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和を持って貴しとなす

聖徳太子の存在について諸説飛び交っている。学校では聖徳太子の名称が消えてしまっている。(厩戸皇子)

もし聖徳太子が存在しないとするならば、十七条の憲法は誰が定めたのだろう?

調べて見たい。

当時物部氏と蘇我氏が争ったと文献にある。

しかし神道の物部と仏教の蘇我が争う必要があるのだろうか。

今でも日本人は宗教争いはしない。人為的な宗教と、超越した絶対的なものを別物と理解しているからだろう。

蘇我氏が行なった政策は聖徳太子が行なったとされる政策に酷似している。

十七条の憲法という言葉は習ったが、内容についてはほとんど記憶がない。

『和を持って貴しとなす』という言葉の記憶はあるが、意味不明だ。

聖徳太子が十七条憲法の冒頭に掲げた「和をもって貴し(たっとし)となす」という言葉は、元々「論語」が出典です。
 孔子(孔先生)は紀元前5世紀頃の人物で儒教を確立しました。論語は、孔子(孔先生)と弟子との対話形式の本で、中国と同じく、日本でも任官試験として採用されていたので、多くの日本人はこれを学んでいました。
(サレジオ学院)

どうやら、聖徳太子の作ったものだとするのが怪しくなってきた。

十七条の憲法はどんなものだろう原点に戻ろう。

夏四月丙寅朔戊辰。皇太子親肇作憲法十七條。』一曰。以和爲貴。無忤爲宗。人皆有黨。亦少達者。是以或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦。詣於論事。則事理自通。何事不成。』二曰。篤敬三寶。三寶者佛法僧也。則四生之終歸。萬國之極宗。何世何人非貴是法。人鮮尤惡。能教從之。其不歸三寶。何以直枉。』三曰。承詔必謹。君則天之。臣則地之。天覆地載。四時順行。万氣得通。地欲覆天。則致壌耳。是以君言臣承。上行下靡。故承詔必愼。不謹自敗。』四曰。群卿百寮、以禮爲本。其治民之本。要在乎禮。上不禮而下非齊。下無禮以必有罪。是以群臣有禮。位次不亂。百姓有禮。國家自治。』五曰絶餮棄欲明辨訴訟。其百姓之訟。一日千事。一日尚爾。况乎累歳。頃治訟者。得利爲常。見賄聽■。便有財之訟。如石投水。乏者之訴。似水投石。是以貧民則不知所由。臣道亦於焉闕。』六曰。懲惡勸善。古之良典。是以無匿人善。見惡必匡。其諂詐者。則爲覆國家之利器。爲絶人民之鋒劔。亦侫媚者。對上則好説下過。逢下則誹謗上失。其如此人。皆無忠於君。無仁於民。是大亂之本也。』七曰。人各有任。掌宜不濫。其賢哲任官。頌音則起。奸者有官。禍亂則繁。世少生知。尅念作聖。事無大少。得人必治。時無急緩。遇賢自寛。因此國家永久。社稷勿危。故古聖王爲官以求人。爲人不求官。』八曰。群卿百寮。早朝晏退。公事靡鹽。終日難盡。是以遲朝不逮于急。早退必事不盡。』九曰。信是義本。毎事有信。其善惡成敗。要在于信。君臣共信。何事不成。君臣無信。萬事悉敗。十曰。絶忿棄瞋。不怒人違。人皆有心。心各有執。彼是則我非。我是則彼非。我必非聖。彼必非愚。共是凡夫耳。是非之理。■能可定。相共賢愚如鐶无端。是以彼人雖瞋。還恐我失。我獨雖得。從衆同擧。』十一曰明察功過。賞罸必當。日者賞不在功。罸不在罪。執事群卿。宜明賞罸。』十二曰。國司。國造。勿歛百姓。國非二君。民無兩主。率土兆民以王爲主。所任官司。皆是王臣。何敢與公賦歛百姓。』十三曰。諸任官者。同知職掌。或病或使。有闕於事然得知之日。和如曾識。其以非與聞。勿防公務。』十四曰。群臣百寮。無有嫉妬。我既嫉人。人亦嫉我。嫉妬之患。不知其極。所以智勝於己則不悦。才優於己則嫉妬。是以五百之乃今遇賢。千載以難待一聖。其不得賢聖。何以治國。』十五曰。背私向公。是臣之道矣。凡夫人有私必有恨。有憾必非同。非同則以私妨公。憾起則違制。害法。故初章云。上下和諧。其亦是情歟。』十六曰。使民以時。古之良典。故冬月有間。以可使民。從春至秋。農桑之節。不可使民。其不農何食。不桑何服。』十七曰。夫事不可獨斷必與衆宜論。少事是輕。不可必衆。唯逮論大事。若疑有失。故與衆相辨。辭則得理。(日本書紀/卷第廿二)

十七条憲法は漢文で書かれている。古事記は日本語で書かれているが、日本書紀は日本語で書かれていない。

一条 話し合いを大切にして、いさかいを起こさないこと。人は群れを作りたがるが、立派な指導 者は少ない。目上の人に従わない人もいるし、隣の人といさかいを起こす人もいる。しかし、目上の 人とも下の人とも、協調と親睦の気持ちを忘れずに議論を重ねれば、自ずから理解し合い、どんなこ とでも解決できるのだ。(genryu.org)

論語が原点だとすると、儒教の教えと関連が深い。即ち、上下関係は絶対という教えだ。対等な立場はない。

カースト的な冠位十二階が十七条の憲法と同時期に発表されたということは、上位のものは絶対権力を持つということだ。

和を持って貴しとなすとは、上位の命令があれば和やかに、口答えをせずに上位の言うことに絶対に従え。

と仮定した。

次の条も調べると面白い発見があるかもしれない。





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