ゲーム
孫がゲームに熱中している。
コンピューターでゲームをするのは、設備と時間がもったいないと思うのだけれど、時間潰しにはもってこいみたいだ。
どんなゲームをしているか見ていると、殺し合いをしている。
出てくる敵をやたら武器を持って、殺しまくる。自分も死ぬことがあるが、すぐに生き返ってまたゲーム再開している。
誰かの小説にあったと思うが、戦闘員のリクルートはゲームセンターで行うというのがあった。
最近は常に情報が監視されているので、ネット上で優秀な戦闘員が確保できる。
『これからの戦争はこういう形態になっていくのだろう』と想像できる。
誰も敵の顔を見ることもなく、ゲームと同じ感覚でトリガースイッチを押す。ゲームで慣れ切っているので、なんの感情もなく撃ってしまえる。
敵が死んでもなんの感情も湧かない。自分が死んでも生き返ることはない。
非常にクールだ。
孫の後ろから見ていると、面白いゲーム設定がなされた。
未来の自分を敵として戦っている。
孫に質問した。
「未来の自分を殺したらどうなるの?」:自分はそこまでしか生きることができない。
「今の自分が死んだらどうなるの?」:未来の自分は存在しない。
この哲学的な質問に、小学校の3年生は何か考えていた。