白玉
11日の句会の兼題はもう一つ、”白玉” であった。
この白玉がなかなか曲者で過去に食べた記憶はあるが、どんなものだったか実感がわかない。
みつ豆の中に入っていた、ぜんざいにも入っていた記憶がある。しかし食感がイマイチ定かでない。とびきり美味しいとも思わなかった。
これだと句は作れない。実際に白玉を作ってみることにした。
レシピには「鍋に入れ、浮き上がってから1~2分たったら冷水にさらす」と書いてある。注意書きに冷やしすぎないようにとある。
少し生暖かい状態で盛り付け、アイスクリームを添えてみた。
今まで食べていたものは、冷やしすぎていたのだ。本当の美味しさを感じている。
白玉が残っていたので、蜜を作ってみた。
絶品の仕上がりで、いろいろ勉強になった。
白玉になる前のもち米を、粉にして水でさらすことを『寒ざらし』という言葉を覚えた。
同じもち米の粉でも、水に浸してあるものを『寒ざらし』で、冬の季語、乾燥したものが、『白玉』で、夏の季語。全く別のものとして捉えている。
三遊亭金馬の落語『テレスコ』を思い出した。オチはイカの干したものがスルメになるというものだ。
どんなテーマでも、捉え方、処理の仕方で全く違うものになることを再認識した。