集団浅慮
三人寄れば文殊の知恵 (一人ではよい知恵が浮かばなくても、三人が集まって相談すればよい知恵も出てくるというたとえ。imidas)
今まではこのことわざを信じて活動をしてきた。しかし三人より人数が増えて多数になった時に新しい言葉『集団浅慮』があることに気がついた。
集団浅慮とは,簡単に言って,優秀な人たちが集まっても,集団になると愚かな意思決定を下してしまう現象のことである。(中略)結論を簡単に言うと,アメリカの集団浅慮現象と日本の事例のいくつかは意外なまでに似ている面があった。そしてかつての日本軍と現代の日本企業のいくつかの事例は,やはり多くの点で共通するものが見られた。(日本的集団浅慮の研究・要約版阿部孝太郎)
決定を急がなければならない時
・時間的要因・・・時間が無いときは、決定することが優先されやすくなります。(ダイレクトコミュニケーション)
専門家が居て
・専門家の存在・・・自分よりも遥かに知識の豊富な構成員がいると、その専門家に追従し、構成員が自分の頭で考えなくなることがあります。(ダイレクトコミュニケーション)
自分の立場を優位に
・利害関係・・・会議において特定の利害関係があると、自分にとって有利な決定がなされるように意見を発言し、会議の内容そのものに対する考えが浅くなることがあります。(ダイレクトコミュニケーション)
ジャニスによればそのような条件のもと『全会一致』という縛りがあると、反対意見を述べる機会がなくなり、浅はかな決定をしてしまうということだ。
色々心当たりがある。
多数決は民主主義の根幹をなすものだが、少数意見を無視すると浅はかな結果を生む可能性があることを肝に命じた。