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方言

方言は素晴らしい日本の文化だ。

中部地方で薄皮饅頭と称しているものが、九州では破れ饅頭と称されていることは知っていた。
しかし、破れ饅頭の発祥が宮崎の延岡で、高千穂神楽に由来していることは知らなかった。『恋と饅頭は破れた方が美しい・・・』のコピーも洒落ている。

地方で、言い表し方が違うことの面白さについて考えている。

昔、お菓子をお土産に買って帰った時に、義母が
あーっ! これはうまかりよったよ。
と言ったことを思い出す。
『うまかりよった』? 何とも不思議な響きだ。

学生時代に、英語の文法の時間に過去完了進行形を習った。
「この過去完了進行形は英語にしかない独特の表現法だからしっかり勉強するように」と言われたことを記憶している。

had done    過去完了形
had been doing 過去完了進行形
のように過去完了形と比較しながら授業は進むが、わかりにくい

過去完了進行形:My father had been drinking beer for a while, when I ordered the next one.
(私が次のビールを頼んだとき、私の父はビールを長いこと飲んでいました。)
過去完了の場合は、「私が次のビールを頼んだ」という過去の時点が存在していて、そこまでの間父がビールを飲み続けていたという継続の事実を表しています。過去完了形と同じように過去のある時間を指定して、その時点まで続いてしていた動作や状態を進行形で表現します。また、例文で示したように、多くの場合は、過去完了形のように、「○○した時」などの時間を表す言葉があって、過去のその地点まで続いた動作や状況を過去完了進行形で表現します。

ネイティブキャンプ英会話ブログ

ここで、義母の言った『うまかりよった』を考察してみると、
1、過去に食べたことがあって美味しかった。(経験、感動)
2、それが今まで製造されて売られている(継続)
3、これから食べる楽しみ(期待)

日本語の方言の中に過去完了進行形があったことを認識してほしい。
この言葉を使える人がいなくなると消えてしまうのか、日本語は奥が深い。

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