タリバン
アフガニスタンで何が起きているのだろう?
タリバンが20年ぶりにアフガニスタンの実権を掌握したという。
タリバンとは何者だろう、少し調べてみる。
1979年〜89年にソ連からのアフガニスタン侵攻に抵抗してできた組織が『タリバン』(学生の意味)と名付けられた。「米CIAとパキスタンの情報機関が支援していた」と新聞の記事で読んだ記憶がある。
1990年代アフガニスタンを支配していたが、米軍が2001年に侵攻してきたことで、『タリバン』は権力の座を追われた。
タリバンは西側諸国をイスラムの敵とみなしている。アルカイダはパキスタンで設立され、「防御的なジハード」を目指している。isis(イシス)は2014年イスラム国というスローガンのもとに設立された。
この3つのグループが存在するので理解に混乱を招いているが自分なりに考えてみると、各国軍隊は国際法において、交戦相手としては国でなければ戦うことができない。ゲリラに対しては武力行使できないのだ。
ということは、各国はアルカイダもタリバンも isis も交戦相手にすることはできなかったのだ。一時便宜上 isis が自称していたイスラム国をターゲットに攻撃したことがあったが国際法上は違法行為になると思われる。
交戦権を持っているのは国であって、言葉を変えるならば、国の成立要件の第一が交戦権を有することだ。
2021年8月末に米軍が撤退したことにより、再度『タリバン』が政権を掌握している。
こういう状況下で、タリバン政権のアフガニスタンが27日、国連での演説を予定している様子だ。ここで認められると正式な交戦国としての地位が確定する。