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透き通る青そして深いほど青が美しくなる

とある山の中、そこには美しく吸い込まれそうな青があった

山道を車で走ること30分
そこに流れる渓流がまさにそれである
この日は風もなく時折雲に太陽が隠れるが比較的晴れ間がよくある過ごしやすい陽気だった
そのおかげで川の水量も多くなくそして流れもあまりない

水は透き通り底の砂利の形が一つ一つ捉えられる
太陽光を反射しその青をより引き立たせる
そして深みを増して行く場所にその青はより一層の美しく吸い込まれそうな青になる

この青を感じながら私は思う
人の心と一緒かも

川は上流から下流へ流れていく
上流は山の上で降った雨が山の地表に染み、その雨水が岩や石、土を経由して下に流れ斜面から水が湧き出し土を削り流れを造り川に成る
そんな小さな水の流れがいくつも重なりやがて大きな川となる

山の上で大量に雨が降ればその水はどんどん川に流れていく
川の水量は増え流れも早くそして力強くなり石やその下の土次いでは周りの土をも削り下流へ流れていく

すると川の水は当然濁る
よく大雨が降った時にニュース映像で流れるあの泥が混じった茶色の川になる

しかしどんなに大雨が降って下流が濁っていても1番最初の川の上流は濁ってない
そこは透き通った水が流れている

人の心も1番根っこの部分は透き通っているんではないか

そこに色んな感情や情報、知識、計算、思考という支流が交じり本流を作る
そしてその水の量が増えるだけ色んなものを削り流し濁る

過度な感情、情報、知識、思考、計算が人の心を濁らす

きっと私の心もそうだ

目の前にあるこの美しく透き通る青は落ち葉をゆっくりと下流に運んで行く

この穏やかな流れがこの青を生み出しているのだ
この流れが美しい青を見せてくれる
流れがないと水が滞り色んなものが蓄積し濁る

人の心も同じ
滞留してしまうと濁る
水量が多く流れが早くても濁る

天候は人の手でコントロールできない
しかし自分の感情、思考、知識、計算、情報などはコントロール出来る

自分の心が濁ってきたなと感じた時は川の流れをイメージしてどの水流が多くなって自分の中にある川の水量を増やしているのかを俯瞰して見る
その水量が多いところさえ理解しその水量を抑えればきっと流れは落ち着きまた透き通る青になる

そして心の川を深くすればとても美しい青になるのではないだろうか

そんなことを考えさせてくれた渓流であった
いつまでも透き通るこの美しい青を見ていたい
そしてこの先何十年後もこの青が見れる場所を護って行きたい
見た人が美しいと感じるこの青を

今日も自然を感じさせてくれたその存在に感謝
最後まで読んでくれた貴方に感謝
「有難うございます」

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