なんとなくいいこと、クサいこと、そんなことも書きたい気がして
ペンを執った。
実際にはキーボードを押し込んでいるのだけれど。
むかし、日々思うことをつらつらと書き連ねていたことがあって、
完全に自己満足な文章だったのだけど、たま~に
「あれで元気が出たよ」
なんて言葉をもらうことがあった。
言葉は鋭い刃のように人を切りつけることもできるし、
やわらかいタオルケットのように包み込むこともできる。
使い方次第でいかようにもなる。
発した言葉はもう取り消せないから慎重になるし、
そうしたほうがいいけれど、
言わなかった言葉はずっと誰にも届かない。
伝えたい想いと、傷つけたくない想いが交差して、
私はキーボードを叩く。
書いては、消して、消しては、書いて、
そうして連なる文字が文になって、意味を帯びていく。
意図せず誰かの心に触れて、それがまた、私の背を押す。
言葉は不思議だ。
その不思議を今日もまた、追いかけていく。