この場所に辿り着いたのは偶然なのか必然なのか。もう一度歩き直したならばやはりここに着くのだろうか、それとも全然違う場所へ。
同じ道は二度歩けない。不可能を想像するのは時間の無駄か。可能性だけを考えるべきなのか。有り得ることだけを求めるべきなのか。
目に見えるものは全て可能なものだ、つまり可能性だ。でも見えないものだって可能性だ。
同じ道は二度歩けない。なぜなら同じ道など存在しないから。通り過ぎた一瞬後にはもう違う道だ。振り返ってもそこに自分はいない。いるような気がしても、いない。過去は再現出来ない。過去は確定出来ない、未来を確定出来ないのと同じ意味で。