「作品」だなんていやにふんぞり返って偉そうにしているけれど、なんのことはない、商売だよ、媚びだよ、卑屈だよ、妥協だよ、何処かの誰かの賛辞を期待した押し売りなんだよ。他愛のないものなんだ。決して威張れるようなものではないんだ。まして、その効果とか、感動とか、そんなもの、どうぞご自由にだ。発した時点でもう手を離しているのだから、後は誰がどう解釈しようが、煮ようが焼こうが知ったこっちゃない。それを止める権利など無い。どうとでも好きにすればいい。オリジナルがこの手にある限り、コピーなど問題ではない。大体、昨日の自分でさえ何を考えていたのかもうよく分からないのに、いわんや作っていた頃の自分など全くの他人だ。何か聞かれたってさ、そんなの全部さ、「恐らく」「或いは」「多分」「そうかもねえ」「どうだろうねえ」って、そんなもんさ。