【随想】太宰治『メリイクリスマス』
いる、と思えばいるのだ。いない、と思ってもいることはあるけれど、いる、と思っているのにいないことはないのだ。何もかもが夢であり何一つ真実など無い。真実と夢の違いなど無い。
あくまでも独り。いや、独りだと思っている自分でさえ集合体、たまたま一つの意志を持っているかのように見えるだけ。自分とは、結局、不在。
世界らしきものがある、そういう風に見ればそう見える。生も死も集合と離散の偶然。この世には意味など何も無い。
そう思えばそうだというだけ。
誕生日おめでとう。始まりが終わって、終わりが始まった日。
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