共に重ねた時間に勝るものはない。どんな理屈も、どんな利益も、どんな憧れも、どんな信頼も、肉体に刻まれた傷と心に根を張った思い出の強さには及ばない。友情も恋愛も、所詮は一時の錯覚に過ぎない。それが実体として血肉に変わるには、どうしたって時間が必要だ。他人が自分自身と同じ、いやそれ以上の価値になることは、有り得る。時間がそれを可能にする。
自分を大切にするのは意外と難しい。自分に価値を感じるのは簡単な事ではない。だから自分だけの為に生きるのは、難しい。だが心から大切と思える何か誰かがあると、人は生きられる。強い心を持って、張り合いのある人生を送る事ができる。
何が大切か。何を守りたいのか。それが人生の原点だ。