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何年ぶりかにゲームを買いました

 先月、『トライアングルストラテジー』というタイトルのSwitchのゲームを買ってちびちびと進めていました。SRPGというジャンルなのか、タクティクスというやつなのか、もぐらはあまりゲームに詳しくないのでそのへんはよく分からないが、チェスのように盤上でキャラを指定してターンバトルするタイプのやつです。もぐらは、小学生か中学生の頃にやったゲームボーイアドバンスの、「ファイナルファンタジー タクティクス」みたいなタイトルのソフトが好きだったのですが、タクティクスのバトルシステムと、どこかほっとするような絵やドットによる世界像が、トライアングルストラテジーと共通しています。ファイナルファンタジータクティクスの細かい記憶はほとんど抜け落ちてしまったのですが、主人公が絵本かなにかの世界に入り込んでしまうという設定で、主人公が雪降る夜に雪の積もった町の地面に沈み込んでいるような場面から始まっていたような気がする、というくらいのぼんやりした記憶しかないのですが、とてもいいゲームだったと思います。今回のトライアングルはそういう懐古的な層をターゲットにしている、のかどうかは分かりませんが、実際もぐらは何年ぶりか思い出せないくらい久しぶりにゲームを買ったというわけです。


 しかも発売日当日にちゅた屋に駆け込みました。たしか6800えんくらいでしたが、4800円くらいで買い取り中という広告が出ていたので、はやくクリアして売りに来たいなと思いました。そして、2、3週間くらいでクリアしたのですが、まだ売りに行っていません。というのも、このソフト、ノベルゲームのように選択肢によってストーリーが分岐していくつくりになっていて、しかもどうやら「真エンド」なるものがあるらしく、楽しみ尽くすには周回プレイが前提になっているタイプのゲームだからです。ぼくが一応クリアしたときのエンディングでは、真のハッピーエンドには遠く、クリア後もなお波乱や不安が予告されるような終わり方でした(そもそも開発当初はバッドエンドみたいなものしか作る予定がなかったとか)。そんなわけで、せっかく買ったからには2週目で真エンドなるものや、ほかの分岐ルートも見てみたいという気持ちがちょっとあり、売りに行っていないわけです(あと、貸してほしい人とかいたら貸します)。ただ2週目はほとんどやっていなくて、というのも一週目の難易度を最高に設定してプレイしていたのですがこれが結構歯ごたえがあるというか、その名の通りハードだったので結構疲れてしまったのです。あと、ほかのルート選ぶなら、周回プレイじゃなくて新しいセーブデータでやる方がたのしいかも、とか、難易度はハードが一番面白いけどどうしようとか色々考えたりはしていて、しかしそれだとまた結構時間がかかるな…とかそんなことを思ってまだ手を付けていないのです。一週目、難易度は途中までノーマルでやっていたのですが、あまりにも簡単に進んでしまうので途中からハードに変えたんですがこの切り替えの時のストーリーバトルはちょっと絶望的なレベルでクリアが難しくて、おそらく10回くらい(もしかしたらそれ以上かも)は同じステージのバトルをやりました。しかもアイテムに頼りまくりで、回復アイテムをほぼ使い切り(店で購入できる数は決まっているのですがその上限買っていたのでこの先大丈夫か不安になりました)、最後も結構幸運が重なって、こちらも残り二人というギリギリの状況でクリアできました。飽きっぽいしめんどくさがりな自分ですが、ゲームならば諦めずにやれるのか、むしろ楽しかったです。というのも、毎回全滅してもそのたびに相手の動きの法則性などに発見があり、次はこう動こうとか、特殊能力が違うメンバーに変えればもっと有利に運べるんじゃないか、とか試行錯誤して「攻略」していく感じが楽しかったのです。絶望的なんだけど、でも少しずつ光が見えてきているような感覚といいますか。そのあとのステージも初見でクリアできるものはほとんどありませんでした(死にゲーなのか?)が、実はこのハードに切り替えた時がいちばん苦労しました。だんだんバトルに自信がついてきて、ストーリーの選択肢も結構ハードな方向に向かいそうなものを選んでいきました。ごちゃごちゃ言ってるけど、バトルで勝てばいいんだろ? と意気揚々と理想的な選択肢ばかり選んでいたのですが、そんな調子で11話でいきなりボスが二人出てきたときは何十回やってもクリアできそうな気がしませんでした。その11話のタイトルも「死に至るまで誠実であれ」とかになっていて、ストーリー上、主人公の勢力は絶滅してももう何の文句も言えないという展開になっていました。ただこれも5、6回目くらいやると急に楽にクリアできました。まあこれはちょっと相手のコンピューターのバグを利用するみたいな不本意な感じでしたが、かといってまともにやり合っても勝てる気はしませんでした。その後も、強キャラ代表、みたいなボスと闘う回などもあったのですが、体力満タンの味方キャラ(リーダー)がスイスイと近づいてきたこのボスの軽い一撃によってマップから一瞬で消滅してクリア失敗になったときはさすがに絶望しました。しかしこれも「傾向と対策」によって4,5回目くらいでクリアできました。やはり相手の動きを頭に入れなくとも初見で適当にキャラを配置し動かしているだけで勝ててしまうのではおもしろくないので、やっぱり難易度はハードにして遊ぶのが良かったと思います。またこんど、新しいセーブデータで、最初からハードにして遊びなおそうかな。

 久しぶりにゲームを買ったという話はしましたが、小中学生の頃ぼくは廃人のようにオンラインゲームをやりこんだりしていたくらいの中毒人間でした。脳みそがぐんぐん成長する年齢の頃に、勉強したり議論したりして頭を使わなかったので、賢くならないまま大人になってしまいました。完全に不登校の時期もあったし、その後も学校を休みがち(しかも学校に行ってもよく授業を抜け出してトイレで映画を観たりPSPでゲームしたりしていました)だったので、その頃授業で学ぶべきはずだった英語の筆記体とかいまだに読めません。読もうと思ったこともありませんが。まあ、今はあの頃のような体力はなくなっているので、廃人か中毒のようにゲームを何時間もぶっ続けてやる(当時は朝までパソコンの前に座り続けるのは普通でした)というようなことはもうないだろうなと思っていましたが、中毒気質は治っていなかったようで、トライアングルを気づいたら飯も食わず休憩もせずに13時間以上(しかもこの日睡眠時間は1時間半くらいでした)ぶっ続けでやった日もありました。このときはしかし、突然ものすごい吐き気に襲われ、胃は空っぽでしたが胃液が大量に逆流してきました。吐いても吐いてもなかなか吐き気と悪寒は収まらず、寝転がって休もうにも、またすぐに吐き気が襲ってくるので、布団を端の方からくるくる丸めてそこに体を少し立てるように寄りかかって何時間か安静にしてようやく吐き気や頭痛が収まりました。江戸時代の貝原益軒は「今の人の欲をほしいままにして生をそこなうは、たとえば自ら喉笛を断つが如し。喉笛を断ちて死ぬると、養生せず、欲をほしいままにして死ぬると、おそきとははやきのかはりはあれど、自害することは同じ」と書いているそうです。包丁でのどぶえをたつとか言ってもねえ(笑)、とか言って笑うことはもうできません。まさにあのときは突然、命の危機を感じました。ああ、死ぬときってこんなに苦しいのか…。いやだ、死にたくないな、こんな苦しいのが続くのは耐えられないぞ、と人間の生の脆さの事実に打ちひしがれ、ひとり悲しみと苦しみに震えていました。そういえば僕が中学生くらいの頃だったか、誰々が韓国や中国でオンラインゲームを数十時間やり続けて死んだというニュースをたまに目にしました。ぼくも当時は朝から夜まで一日中遊び続けていた日も普通にあったはずですが、そんな風に人がゲームしているだけで死ぬというのが不思議で、半信半疑な気持ちでニュースを見ていました。でも今なら分かります。ゲームをしすぎると人は突然死にます。なぜなのか分からないけどとにかく死にます。あの日以来、Switchを触るのがちょっとだけ怖くなりました。ぼくは上述のとおり成長期にゲームをし過ぎて脳みそが健全に成長しないままバグっているので、今でも一度ゲームを始めたらなかなか途中で辞められないみたいで、トライアングルの2週目に入るのに躊躇しているのにはそんなようなことも背景にあります。



そういえば3日後くらいにロードオブザリングのスマホ向けのゲームが出るらしい。これもタクティクス系のやつっぽくて、2週間くらい前から楽しみにしています。
https://twitter.com/lotrrisetowarJP/status/1510567714322284549

エルフや人間やドワーフなど、自分でプレイする種族を選べるみたいなのだが、悪の勢力のほうも選べるらしい。悪の勢力にも興味はあることはあるが、しかし、ロードオブザリングへの愛がある大人のなかで、あえて悪の勢力のほうを初めに選んでプレイしたがる大人ってどんな人なんだろう笑、と思ったりする。ちょっとひねくれていたり、やたらとワクチンの危険性を喧伝してたり、なぜかわからないがプーチンを熱烈に支持してたりするんだろうか。いや馬鹿にしてる訳ではなく。まあ全然関係ないか。それはともかく、おもしろいかどうかは分からないが(たぶんおもしろくなさそうだが)とりあえずリリースをたのしみにしている。どの勢力でやろうかなあ。ドワーフとかいいなあと思っているが、タクティクス系だと弓とかで遠距離からぽそぽそと攻撃するのが結構好きなのでエルフも捨てがたい。でもそんな凝ったバトルシステムではなさそうかな…。おわり

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