先のことはわからないけれど
息子が通信制の高校に転校したいと言ってきた時、私は即座に賛成した。
全く不安がなかったとは言わないけれど、行きたくない学校に無理矢理通い続けることが、良いことだと思えなかったからだ。
私が一番大切だと思っていたのは彼の心身の健康だった。
先のことはわからないけれど、これ以上しんどい思いをして得られるモノが高卒の肩書きってどうよ?って思った。
それだったら転校したって取れるわけだし。
そう思っていた。
対して旦那さんは反対した。
このまま休みながらでも通い続けて卒業した方がいいと思うと。
そのあたりは義父母も同じ考えだった。
まぁ義父母はそんなに口出しはしなかったけれど。
余計な苦労をさせたくないとか、将来のことを考えての意見。
それもわかる。すごくわかる。
わかるけどでも私はその時やっぱり「今」の彼を優先した。
こうやって書くと旦那さんは頭がカタイ人みたいに感じるかもしれないけれど、そうでもなくって。
子どもには好きなことをさせたいっていつも言ってるし、実際いろいろさせてるし。
そこには自分は好きなことをさせてもらっていたからという理由がある。
基本子どもの望む通りでいいよーな人だから、尚更この件に関してだけはそうでないってところがやっかいで。
普段あんまり意見が食い違うことってないんだけど、この時は本当に夫婦で話し合いをした。
多分過去イチ。
娘が家を出て一人暮らししたいって言った時もまあまあ揉めたけど、それ以上だった気がする。
私は話し合うというのが苦手だ。
どうしても意見のぶつけ合いみたいになってしまう。
でもこの時は「とにかく揉めない」と心に決めていた。
揉めるメリットがないってわかっていたから。
「息子が幸せになるため」
そこは同じなんだよね、目的というか見ているモノは同じ。
ただその方法が食い違っているだけで。
ということをとにかく頭に置きながら話し合いをした。
結果的には私の意見を通すことになり、私が絶対譲らなかったよねーと、後に旦那さんに言われたので、話し合いができていたのかどうかというのは微妙なところかもしれない。
(旦那さんが折れてくれたカタチで納まるいつものパターン)
話し合いってやっぱり難しい。
ぶっちゃけどちらが正しかったなんてわからない。
今のところ、これでよかったと思っているけれど、もしかしたら「やっぱり転校せず通っておけばよかったー」って後悔する日が来るかもしれない。
永遠に来ないかもしれない。
後悔も含めて「これでよかった」になるかもしれないし、ならないかもしれない。
本当にわからないよね。
どこまで行っても「たられば」になってしまうから。
ただ、どちらを選んでも、大丈夫なんじゃないかと思う。今は思える。
所謂「根拠のない自信」だけど、今の私にはそれがあるから。
8/24の「ふとうこうの見方が変わるお話会」
今回はその「復学か見守るか」のお話。
ウチの場合は復学か転校か、だったからちょっと違うけれど。
でも一番迷うトコだし悩むトコだしなんなら周りと揉めるトコだと思う。
そして正解ってきっと無くて。
だから余計に悩むトコなんだろう。
だからこそ、正解がないからこそ、いろいろな見方、多視点であることが大事だと思う。
シェア会もあるので、いろいろな考え方に触れたい方にオススメです。
詳細・お申込みはこちら
↓
ばなな先生書き下ろし
ふとうこうの小冊子
pdf無料公開中です。