141 アメリカの大学の学生寮はどんな感じ?
なぜこんなに質素なのか。
保護者のディナーが終わって、宿泊させていただく学生寮に戻りました。
寮生活なんて私はしたことがないので、 初めての体験にワクワク。
しかも、アメリカの大学の寮なんて。
ところが、ハリー・ポッターのような古いイギリス風の外観の寮は、中も古めかしくてものすごく質素。
でも、これでも全然マシなんだそうです。
「えっ、すごいきれいじゃん!
この部屋、客室だから普通の寮の部屋より全然きれいだよ。
こんな広い1人部屋、いいなぁ〜。」
と娘がやってきて言っていました。
なんでそんなに質素なのかと言うと、やはり初めて親元を離れて自立生活をする学生たちには、贅沢をさせずできるだけ質素な生活を経験させることが必要、っていう考え方のようです。
確かに、私が大学の時にも学生寮があって、そこに住んでいる友達の部屋に遊びに行ったら、あまりにも狭くて質素でびっくりしたことがありました。
ただ、それは何十年も前のことだし、日本は狭いからっていうのもあるし、今はどこの大学の学生寮ももっときれいになってるかもしれません。
まさか広大な敷地のあるアメリカの大学の寮が、そんなに狭くて質素だとは思いませんでした。
一般の大きな大学では、2〜3年生以上になると大学寮を出て、近隣のアパートでルームシェアをするそうですよね。
だからそれほど質素な部屋で勉強のみに専念するのは、1〜2年生の時のみなんでしょう。
この大学でも、4年生になるとアーリーアメリカン調の一戸建ての家に、数人のグループで住むことができます。
大学の敷地の一角ですが、そこだけ住宅地のような感じでした。
また、最近では立派な学生寮も新築されていっています。
どの寮に住むかは、 すごく大事。
娘の方は、ホストの先輩の寮に泊まらせてもらって、他の先輩たちを紹介してもらったりして、すっかりネットワーキングができていたそうです。
寮についても、場所も建物もそれぞれまったく違う特色があること。
どの寮が暮らしやすいかとか、どんなタイプの学生が多いかとか、評判を詳しく聞けたようでした。
何しろ敷地がものすごく広大なので、寮から食堂とか主な教室、書店や売店などよく使う場所が遠いと、行き来するだけでかなりな時間がかかってしまいます。
私が泊まらせてもらった寮は、食堂まで10分ぐらいの便利な場所にあったんですが、それでも1日何度も行き来するのはほんとに疲れて、いい運動になりました。
大学全体が小高い丘で、決して平らな土地ではなく、常に丘を登ったり降りたりしているような感じだからです。
そういうことを考えても、どの寮が住みやすく便利かというのは、よく考えて選んだ方がよさそう。
入学時に希望する寮を申請するので、この時に前もって各寮について知って、見学しておくことができたのは、すごく得だったようです。
「もう寮は〇〇にする。
あそこが一番よさそう!
それがダメだったら、〇〇かな。」
と娘はすっかり、第一希望、第二希望の寮が決まっていて。
わざわざアメリカまで来て、合格者プログラムに参加した意義はそんなところにもありました。