がんばっている会社員の方へ、組織で働くということ

今日は、わたしが会社員だった頃に聞いて、すごく気が楽になったお話です。

わたしが勤めていた会社は、かなり昔気質の会社で、仕事が属人的で、できる人に仕事が集まり、やる気のないおじさんたちはデスクで新聞を読んでいるような、そんな会社でした。しかも、忙しい時期と忙しくない時期の差が激しいから人員追加がしにくく、忙しい時期は、終電に駆け込み、泣きながら帰宅することもよくありました。

その頃は、自分に仕事が集まってくるので「わたしがやらなければ」という思いに支配されてしまっていて、けっこう抱え込んで、がんばっていました。

そんなある時、社長と飲みに行ったときに「自分も若い頃、一人で抱え込んで、がむしゃらにがんばっていたけど、あるとき身体を壊して入院することになって、おれがいないと仕事が回らないだろ!と思っていたのに、なんだかんだ周りが代わりにやってくれていて、仕事はつつがなく進んでいて、職場復帰したときに、なんだったんだ?って目が覚めた」と話してくれたんです。「個人に頼りすぎて、その人がいなくなったときに仕事がストップしてしまうのは、組織の問題。それは役職がついてる人が対処すべき問題で、個人がそれを気に病む必要はない」と教えてくれて、肩の荷がおりた気がしました。
社員は、自分ができる範囲で業務をやればよくて、自分のできる範囲を越えたものは、デスクで新聞読んでるおじさんたちに適宜報告して責任を取ってもらえばいいんだ!って。それが組織としての適切な役割なんだなーって。

それからは、無理!って思ったら、すぐ上司に相談して「なんとかしてくださーい」と言うようにしました。そうしたら、上司は上司なりに考えてくれて(時には的外れだったけど)アルバイトを雇ってくれたり、取引先に業務委託したり、試行錯誤してくれました。まあ、それで業務が劇的に楽になることはなかったけれど、気にかけて、あれこれ配慮してくれる人がいることで気持ちが楽になったと思います。

だから、子どもができたときも、気兼ねなく産休とそのときMAXの期間で育休を取らせてもらいました。(復帰してからすげー大変だったってみんなに言われたけど、期間中は電話一本かかってこなかった。感謝)

さらに、その育休復帰の前に受けた研修で「社員は、会社と助け合って働けば良くて、復帰後の子育て期間は、会社に借りを作る期間になるかもしれないけど、独身時代は会社に貢献して多少の貸しがあるだろうし、子育てが楽になったらまた借りを返していけばいいから、短絡的に役に立ってないんじゃないかと思うことなく、長い目で持ちつ持たれつでいいんですよ」と教えていただいて、これまたすごく気が楽になりました。
子どもはすぐ体調を崩すし、その度に申し訳ない気持ちになるものです。でも、わたしがそうすることで、後輩たちにもその道ができるのだから、休みをとることすら意義のあることだと思っていました。もちろんわたしが急に休んでも困らないように配慮はしていましたが。

…まあその数年後には辞めることになり、今に至ります。笑。

今思うのは、そのとき感じていた以上に、他の人と関わりながらチームで働くって、すごくおもしろくて、会社だからできていたことがたくさんあったなーということ。
心の持ち方次第でどうにでもなるので、今の環境を最大限活かして、楽しんでいたら、だんだん進むべき自分の道が見えてくるんだろうと感じています。

昨日思い出したので。昔語りでしたww

Enjoy your life!
イズミ

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