依存症子の自己紹介 ④
私はすぐに人を信用してしまう所があります。
働いていたお店の社長に「ママにならないか」と声をかけられます。
その時はやる気もあったし、上を目指してみたかったので
悩みながらも引き受けました。
とてもショックでしたが、コントロールの効かない古株を追い出すために私が利用されたことに気付くまで、そんなに時間はかかりませんでした。
古株から嫌味を言われ、そのお客様たちから怒られ、時にはひっぱたかれ、
精神的に限界だった私の体には帯状疱疹が出るようになります。
この頃になると環境が変わり、違法薬物が手に入りにくくなります。
その分を安定剤と睡眠薬で補います。
常に安定剤を持ち歩き、気が付いたら飲むという毎日が続きます。
社長は蒸発し、残ったスタッフは他の会社に買収されます。
裏切られた気持ちでいっぱいで、私の実力を認めて声をかけてくれたんじゃなかったんだと、利用されただけなんだと、とても深く傷付きました。
人を信用するもんじゃない。
人に裏切られるくらいなら裏切ったほうがいい。
そんな風に考えるようになりました。
吉宗の爺BIGのギーン!が聞きたくて、毎日パチンコ屋へ行きました。
出勤した日は仕事終わりに必ずポーカー屋へ行きました。
ギャンブルをしている間だけは、辛いことを忘れられるから。
依存症子の自己紹介⑤につづきます。