ロイヤルティを”プログラム”することはできない。
商品やサービスの氾濫する現代の市場では、
80%以上の消費者が簡単に競合他社の商品に移ってしまう。
ブランドを他人に勧める人々は20%未満でしかない。
これほど勝ち目が低く、現実は厳しいのだから、
巷に数々のロイヤルティ・プログラムが存在するのも不思議ではない。
果たして効き目があるのだろうか。
大半のプログラムは、効き目がないだろう。
その理由として、次の6つがあげられる。
1.
多くの場合、ロイヤルティ・プログラムは割引に基づいている。
そのため、既存顧客は安くなるまで待つよう
「しつけ」られてしまい、通常の価格では手を出さなくなる。
2.
ロイヤルティ・プログラムは、
もともと喜んで割増料金を払ってくれるような
ロイヤルティの高い顧客を惹きつけるものである。
3.
新規顧客を損させられた気分や仲間はずれにされた気分にし、
追い払ってしまう。
4.
競合他者に同じようなプログラムで反撃する機械を与えてしまう。
5.
利益が減少してしまう。
6.
その結果、以前のような高い水準で顧客にサービスを
提供できなくなる。
現実的には、ロイヤルティを”プログラム”することはできない。
顧客が「つきまとわれている」と感じれば、
生まれるのは”闘争心”か”逃走心”だ。
プログラムを逆手に取る方法を考えるか、
別のプランドに逃げるかのいずれかなのだ。
ーMaty Neumeier ZAGより抜粋ー
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