「シリアル」がある日、急に売れ始めたワケ…
以下ダイレクト出版の記事より
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売れない商品は、
意外なところにヒントが
隠されている
今や、日本の子どもに大人気の
「シリアル」や「コーンフレーク」。
もともと、
アメリカやイギリスで
「朝ごはん」として親しまれていて、
その後、日本に上陸したそうだが…
最初はなかなか
売れなかったという。
アメリカやイギリスとは違い、
日本では、
砂糖やチョコレートがかかった
甘いシリアルは、
朝ごはんとしてよりも、
「お菓子」のイメージが強かった。
しかし、
「お菓子」市場は、
次から次に新しい商品が出てくる、
かなり競争が激しい市場。
そんなお菓子市場で、
シリアルが売れるようになるには、
かなり厳しい状況だった。
そこで、海外と同様、
「朝ごはん」として
売り出したかったが、
残念ながら、
甘いシリアルは日本では
「お菓子」と認識されてしまい、
それもなかなか上手くいかなった。
ところが…
ある日を境に、
急にスーパーで、
シリアルが売れるようになった!
それも、当初の狙い通り、
「朝ごはん」としてシリアルを
買う人が増え、
あっという間に日本中に
「シリアル」が広がっていった。
もう一度言っておくが、
商品の中身は
一切変えていない。
中身も甘いまま。
パッケージだって変えていないし、
価格も一緒。
でも、その日から、
「シリアル」は飛ぶように
売れていった。
一体、なにをしたのか?
答えは簡単。
ただ「売り場」を変えただけ。
それまで、
「お菓子売り場」に
置いていたシリアルを、
「パン売り場」に置くようにした。
お菓子売り場に
置いていた時は
「お菓子」の仲間だったシリアルが、
パン売り場に置いた瞬間に、
「朝ごはん」の仲間入りを
果たしたのだった。
「どう売るか?」で、
売上が大きく変わる
これは、非常に
興味深い事例だ。
「どうやって売るか?」を
変えるだけで、
商品の中身は全く変えずに、
ここまで伝わり方が変わる。
伝わり方が変われば、
当然、売上は大きく変わる。
僕ら社長・事業主は、
どうしても「商品そのもの」に
目が行ってしまいがち。
商品そのものを
「もっと良くすることで」
売上をあげようとする。
もちろん、
それも大事なんだけど…
それと同じくらい、
それを「どうやって売るか?」
ってことを考えてみると、
さらに売上を
上げていくことが
出来るかも知れない。。
ーーーーここまで。
アメリカでは
朝食がシリアルやドーナツだったり、
甘いものが多め。
私も渡米当時は
そんな朝食にびっくりしたのを
覚えています。
しかし、何年もすると
それが普通になってしまい、
アメリカ人と同じく
朝食はもっぱら
シリアルかクロワッサンなどでした。
日本の家庭のように、
ご飯、味噌汁、目玉焼きなど
ゆっくり朝食を準備して食べる
と言うよりは
朝食にかける時間は
極力短くするか、
通勤途中に
コーヒーと甘いものを買って
オフィスで食べる
ということが多かったように
思います。
文化の違う場所で
同じ商品を売るには
かなりの市場調査が必要ですね。
思い込みだけで
商品を売ろうとしても
全く売れないということは
実際に多くあるのではないかと思います。