こんな時だから開放感満点の神奈川県立近代美術館 葉山
久し振りに少し遠出できると思い、行ってきたのが神奈川県立近代美術館 葉山。
元々大好きな美術館だが、この状況下で特に一押しの清々しい開放感を楽しめる場所である。
御用邸やマリンリゾートで有名な葉山の一角にあるこの美術館は、「海」・「山」・「光」の3つを体感する美術館として設計されている。海風を凌ぐため室内の気圧を上げたり、津波対策として扉を何重にもした収蔵庫が設けられたりと、海の近くの美術館を実現するための工夫もなされている。
美術館が視界に入ってきた時からその白さとガラスの透明感が圧倒的で、目と鼻の先にある海と山も相まって、とにかく心地よい空間に来たなー、という感覚が味わえる。
大きな中庭と野外彫刻が多数設置されている散策路が特徴的、潮風を感じながらアートを楽しめる。
一色海岸がすぐ目の前。
現在は「生誕110年 香月泰男展」が開催されている。ゴッホやピカソらより影響を受けた上手だけど少しありがちに見えなくもない絵画から始まり、従軍とシベリア抑留の体験を経て鬼気迫る独自の境地に至る様が胸を打つ。
神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
アクセス:JR横須賀線「逗子」駅・京浜急行「逗子・葉山」駅より京浜急行バスにて「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車(所要時間約20分)
URL:http://www.moma.pref.kanagawa.jp