見出し画像

一人じゃ気づけなかったこと《家族って?》

1人じゃ気づけなかったこと。

普通の家族のかたち。

今の彼と彼の家族に出会えて家族ってどういうものなのか気づけた。

私が保育園くらいの頃から父は脳腫瘍で入退院の繰り返し、それに付き添いながら子育てしていた母、どうしても付き添いが必要な時には嫁にいった姉の家に泊めてもらったり、向かいに住んでいる母方の祖母に泊めてもらったりしていた。

父が退院しても完治という訳ではなかったので体調が悪そうな日も多かった。

幼いながらに父の体調に気をつける日々だった。

私は小学5年生の時、ネフローゼ症候群で約1ヶ月半入院した。

母は今度は私に付き添い、朝は病状が少し落ち着いていた父が母を迎えにくる生活だった。

不謹慎だけどその時が1番家族って感じがした。

なんでか理由は分からないけど。

そんな感じで私には普通の家族のかたちがよく分からなかった。

結婚したいとも思ってなかったし、子供が欲しくなったら相手探すのもめんどくさいし精子バンクでいいやとすら思っていた。

父は中学の時に、母は大学の時にそれぞれ亡くなっていよいよ1人になった時、寂しさや孤独に飲み込まれるのを避けるようにペアーズに登録した。

当時は今みたいに大々的な広告とかにはとりあげられてなくてそんなに登録者もいなかったと思う。

そんな中で出会ったのが彼だった。

彼の家族は言葉ではいい表せないくらいに私の家族とは違った。

ちゃんと子供のことを信じて、人格否定なんてしない。(私は母によく「高卒で働かせばよかった」、「子育て失敗した」とか言われていた)

今日あったこととか悩みとかも素直に話せる。(私は悩みなんて話そうものなら人格から真っ向否定、こっちの話なんて1ミリも聞かないのがデフォルトだった)

普通の家族ってそういうあったかいものなんだってその時に気づいた。

お互い罵りあうのではなく、認め合うのだと。

私も幼い時はそんな家族だったのかもしれない。

でも悲しいことに人間は3才までの記憶を失うらしい。

現に楽しかった記憶はほとんど残っていないし、残っていても朧気だ。(アルバムを見る限り楽しそうな写真はあるけれど)

こんな私は家族をつくる資格なんてないのかもしれない。

きっと今以上に家族になりたいと思える人達には出会えないと思う。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?