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朔の詩

   剥製はくせい


死んだ目をもつもの達よ
動かずにどこかをギッと
凝視して
人間達を無視してる

しかし
その皮膚の内部には
今でも赤黒い血が
流れているのではないか
生の証しである鼓動は
目覚めの時を待っているのではないか

そして
夜、君達は生き返る

黒い手で闇をつかむ
君らの姿を私はみたよ
君らの瞳に私の姿はなかったね
探し求めるものはどこにある
不安はいつも影にある

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