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ヨーロッパのレストランでの作法

私は、ロンドンで駐在員をしていたことがあり、その後何十回とヨーロッパに出張もしました。
その経験の範囲ではありますが、ヨーロッパのレストランでの作法について話したいと思います。

まずイギリスですが、イギリスの食事作法は堅苦しい印象があります。

イギリスでは、特にオバサンの目がキツイ。
少しでもマナーに外れたことをすると、ジロッと睨まれます。

いや、マナーとは関係なくジロリと睨まれたこともある。
目は口ほどにモノを言う・・・「このイナカ者の日本人め!」と言いたかったのかもしれない。

そこへ行くと、イタリアは大らかな感じがします。

食べたいものを食べ、飲みたいものを飲もうとすると、注文の仕方が居酒屋スタイルになってしまいます。

居酒屋スタイルの注文のしかただと、イギリスのレストランだと顰蹙を買うと思うけど、イタリアならそうでもない。

取引先の人と2人でイタリアに出張したとき、レストランで、居酒屋風の注文をしたことがありますが、全然大丈夫でした。

例えば、オードブルもパスタもメインも、全部二人でシェアしたし、注文する順番も適当でした。
それでも、好きなように出来ました。

一人でイタリアに出張するときは、量が多すぎるという問題に直面します。
それはパスタがあるからだと思う。

パスタを食べなければ量の問題は起こらないかもしれない。
でも、パスタは好きだから注文したい!

2人連れならシェアできるけど、一人だとそうはいかない。

こういう時は、メインディッシュを軽くすれば良い。
そこで、私は、本来は前菜のカルパッチョをメインディッシュとして注文していました。
もともと前菜にする位だから、量はそんなに多くありません。

或いは、野菜のグリルをメインディッシュにすることも出来る。
ポルチーニ茸が出ている秋なら、これをグリルにしてもらえば良い。
これは美味いからお勧めです!

メニューに出ていなくても、融通の利くイタリアのことだから、全然平気。
頼めばやってくれます。

因みに、カルパッチョとは、本来は生の牛肉です。
最近は魚のカルパッチョもありますが、多分あれは日本が発祥ではないかと思います。

私も、最初に魚のカルパッチョを食べたのは東京のイタメシ屋でした。
その当時のイタリアでは、カルパッチョと言えば生肉でしたし、もともとイタリアには、生魚を食べる習慣はありません。

ついでに言うと、ヨーロッパに限らず、外国に行くときは醤油をもって行くことをお勧めします。
弁当箱に入れるような小さな入れ物で良いんです。

例えば、ステーキを注文したとして、その味が日本人の口に合うかどうか、食べてみないと分かりません。
もし、口に合わないと思ったら、迷わず醤油を使いましょう。
「醤油の数滴」が魔法のように味を変えてくれます!


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