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採用のプロがChatGPTを採用活動に使ってみました

こんにちは、株式会社イザンの井上です。
ネットでもビジネス書でも話題に事欠かないChatGPT、皆さんはすでにお使いになっている方も多いと思います。

ChatGPTに限らず画像や音楽、映像などの分野でも生成AIの話題は尽きませんね。



​​​​​​​実は私は採用やキャリアに関する仕事の経験が長く、多くの企業の採用のお手伝いをしてきました。求人情報誌や採用イベントから人材紹介、面接官のトレーニング、大学や専門学校での講師、インターンシップ導入、留学生採用までかなり幅広く経験をしています。

そんな私がChatGPTは採用活動の実務に使えるのか、試してみました。AIを生かした採用支援ツールもすでに多くリリースされていますが、ChatGPT有料版でどこまで使えそうか、検証してみます。

ChatGPTの採用アドバイザーとしての実力は…

当社の採用の相談をしてみて、得られた内容からChatGPTの現時点での実力を考察してみました。私は半年以上はChatGPTを含め各種AIを使い込んでいますので、AIへの指示出し(プロンプト)には慣れている、とお考えください。

◎採用手法についての知識

ある職種の採用について相談をしてみると、実に13もの採用手法を提案してくれました。採用コンサルタントでも一気にこれだけのアイデアはなかなか出てこないでしょう。「予算が少ない」「急いでいる」「法人営業経験者がほしい」といったことに対しても具体的な方法を提示。アイデアを広く求め、自社の課題に合った適切な方法を検討するための材料は得られます。

◎求人のキャッチや募集文が書けるか

当たり障りのないものばかりで、プロから見ると「効果が出ない」と思われるものしか作れませんでした。最も重要なことは差別化なのですが、同じ業種や職種の採用をしているライバルに差をつけるのは難しそう…。

自社の差別化ポイントを見つけるところまでは人間の仕事で、その後AIに表現を書いてもらえるなら使えないことはない、といった印象です。

◎応募者対応や選考にも活用できるか

説明会案内のメール、不合格通知などはごくごく無難なお手本を用意してくれます。こういったことには実に強い。面接でどんな質問をすればいいか、どんな態度を評価すればいいのか、些細な質問にもそつなく答えてくれます。

◎募集要項から雇用契約書を作成

ChatGPTの本領発揮です。わずか1~2分で必要な項目を網羅したものが完成。手直しや専門家の確認は必要ですが、相談するための資料としては十分です。

アシスタントになれるポテンシャル!

使ってみた感想としては「アドバイザー」というよりも「アシスタント」というのが正直なところです。

母集団形成、採用ブランディング・差別化、面接で入社意欲を高める、といった採用活動の最重要ポイントではネットで調べれば見つかりそうな内容どまりです。

出してくれるアイデアや手法はそれっぽいので満足してしまいそうで利用時には注意が必要だと感じました。

しかしアシスタントとして見れば優秀。お手本で書いてくれる文章に誤字脱字はないですし、ちょっとした配慮もまるで人間が書いたようです。

事務作業のお手伝いをしてもらう分には十分役に立ってくれます。


今回は専門分野でもある採用活動でChatGPTを使ってみました。自分の専門分野で使ってみると、どんなことに向いていて、活用できそうかイメージできると思います。

ぜひ一度試していただいて、感想やご意見を教えていただけるとうれしいです。

株式会社イザン 代表取締役 井上浩二

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