【度々紀行】関東を巡る(1)-埼玉〜栃木
防災地下神殿
首都圏の治水施設である首都圏外郭放水路。世間的には防災地下神殿の名のほうが知られているでしょうか。今回運よく見学予約ができたので、行ってきました。いやあ、いつか行きたかったんですよ。
予約したのは調圧水槽の見学となる「地下神殿コース」。映画やドラマなどでもよく使われる聖地的な施設ですね。あ、神殿だから聖地ってこと?(違います)
で。行ってみた感想ですが、これまでは写真でしか見れなかった景色が広がっていました。巨大な空間と巨大な柱群。これは確かにすごい。
ただ、巨大建造物としてはすごいなあと思うのですが、神殿なのかと問われれば、正直そうでもないかな? たぶん、時が刻む古びた感がないせいなのだと思います。
自分としてはむしろ、ある種の機能美を感じ、そこに惹かれました。
たとえば年に数回は治水機能を発揮しているとかね。だから柱に「ここまで水が来ました」てな跡が残ってるとかね。
単に見た目の様相での凄みよりも、このような巨大な空間に水が流入してきて都市防災しているんだなあ、というナラティブな感覚にキュッとくる。
見学コースで立ち入れることができるスペースは、そこここに水溜まりがある程度だったのですが、立ち入り禁止区域には土くれが山になっていました。水と一緒にはいってきている泥です。
水が流入する時には当然泥なども一緒に入り込んでくる。
で。見学のためというよりも治水機能維持のためにはこれら泥を処理する必要があり、大規模処理の際にはわざわざ重機を搬入してかき出すのだそうです。
でも、見学コースとしての維持のためには職員が手作業で処理するという話には、お疲れ様です。としか言いようが… ほんとありがとうございます。
施設内部の温度は11度でした。外気温が夏日だったので、ひんやり涼しいのはいいのですが湿度はかなり高かったかなあ。自分は湿度が高いのが苦手なのでその点はきびしかったかも。ちなみに冬場の室温は9度ほどだそうで、地下だから温度も安定しているんですね。
内部見学のコースはほかにもいくつか用意されているので、また機会があったら行くかも。
岩下の新生姜ミュージアム(栃木)
こちらも一度行ってみたかった施設です。イメージ的にちょっとB級的なニュアンスがある施設なので、物見遊山なノリはあったのですが、舐めててすみませんでした。楽しかったし勉強にもなりました。
まずは、新生姜が普通の生姜ではないということをはじめて知りました。新生姜って何なの? 製法? イメージ戦略? など疑問だったのですが、そもそも種類が違うのだとは。
館内は、新生姜そのものや岩下の新生姜という製品とのしての歴史の展示だけではなく、対外的なコラボの記録などがところ狭しと展示されています。
このコラボ関係が曲者というか何というか、サブカル系、ポップカルチャー系との絡みが思っていた以上に多かったのには驚きです。いや、意外といえば意外なのですが、そう言われればなんとなく納得できる感はありました。
新生姜という素材がユニークなため、ナウなヤングの興味を惹きやすい。だからこそのコラボ先なのかと思った次第です。
館内各所に隠された白い卵を見つける宝探しイベントが、ガッチガチに難しくそこまで難易度高くしなくてもいいのに、とちょっと思いました。本当に探すために館内を何往復したことか。その分、クリアの達成感はハンパなかったですが。
そして何よりも、イワシカちゃんのショー! これがね、良い、実に良い!
とにかくイワシカちゃんが可愛いんですよ。曲に合わせて踊るんだけど、飛んだり跳ねたり、しっぽを振ったり、実にキュート。でもってオーディエンスの中に飛び込んでいってハグする神対応。(自分はハグはせず遠くから見守る派ですが)
イワシカちゃん、推す!
お土産には新生姜とジンジャービールを購入しました。