居酒枕

「G式過剰neo、G式過剰Petit」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版。「neo」は追記改稿、新規投稿など取り混ぜて2000字程度の記事を毎週末投稿予定。「putit」は文量やネタが「neo」より"プチ"な感じで不定期投稿の予定です。

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「G式過剰neo、G式過剰Petit」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版。「neo」は追記改稿、新規投稿など取り混ぜて2000字程度の記事を毎週末投稿予定。「putit」は文量やネタが「neo」より"プチ"な感じで不定期投稿の予定です。

マガジン

  • G式過剰Petit

    「G式過剰Petit」は、WEBコラム「G式過剰neo」の姉妹版です。日々の感想や記録中心の(文量的にもネタ的にも)プチな雑記になっています。 日々のゆらぎの中での経験を書き連ねているので、基本、不定期投稿となりますので、ご了承ください。

  • G式過剰neo

    「G式過剰neo」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版です。日々に感じた雑感や妄想を好き勝手に綴っています。 基本、毎週末ごとの投稿を目標としておりますので、週末の暇つぶしがてらにお読みいただければ。 なお、投稿記事は新規投稿のほか過去作の投稿となりますが過去作については初出時期からの時代の変化をふまえて追記改稿などを行っています。

最近の記事

【鑑賞日記】お家をまわる子育て地蔵展を観に行った

お家をまわる子育て地蔵 @平塚市博物館 いまでも地蔵をまわしている地域がある。しかも都内や神奈川県内というご近所といってもよいところで。このことにまずは驚きました。 本企画を見知ったときには、正直なところ昭和初期あたりまでの歴史についての展示なのかと思っていたのです。 ところが、都市化された都内周辺においてなお続いているという事実に、とにかく、すごいと思うばかりです。 都心近郊なので、地域でもひとの転入/転出も少なくないはずで、そのようななか、どうやって地域に根付く伝承

    • 【鑑賞日記】ひらビあーつま~れ10年記念展を観に行った

      おしゃべり美術館 ひらビあーつま~れ10年記念展 @平塚市美術館 本来ならば、ひととしゃべりながら作品をみていく企画なのでしょう。普段の「お静かに…」的な美術鑑賞ではない新たな体験をとおして作品への理解を深めていこうというのが本企画展の意図なわけです。 が、残念ながらこのとき自分はソロプレイ。ひとりしずかに作品を観てまわります。 展示された作品には説明板がなく(本当は離れた位置にまとめて掲示されていました)、ただ描かれた作品そのものと自分が感じるままに向き合う鑑賞となり

      • 【鑑賞日記】ミュージカル『ゴースト&レディ』を観た

        劇団四季「ゴースト&レディ」東京公演 @オンライン配信 東京公演千秋楽を配信で観劇しました。 実は原作は未読なので予備知識がほとんどなく、だからこそ新鮮に楽しむことができました。 まず結論的な感想ですが…  ものすごくよかった… ここまで心を揺さぶられるとは思っていませんでした。 ラストは思わず涙がこぼれてしまいましたよ。涙腺が緩くなったといえ、マジ泣きするとは。 それもこれも、熱くて切ない富士鷹ジュビ、じゃなくて藤田和日郎節が炸裂していたから、とか書けばおさまりよい

        • かにのおもいで

          秋。食欲の秋である。なれば旬のものを食べたくなるのは仕方がない。 毎年この時期になると、中華街では『上海蟹フェア』なるものを開催中である。ならば食べるしかない。という感じで、カニを食べにいくのもほぼ恒例行事となっている。 はじめて上海蟹を食べたときのことは今でもそこそこ覚えている。 そのときに行った店は、技の効いた逸品が堪能できる香港路の店で、カニ以外にも海鮮茶碗蒸しやスペアリブなど絶妙の味が絶妙だったなあ。 その後、しばらく常連となった上海路の店は甕出し紹興酒の美味

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        • G式過剰Petit
          74本
        • G式過剰neo
          40本

        記事

          【鑑賞日記】蕗谷虹児展を観に行った

          大正・昭和のモダニスト 蕗谷虹児展 @平塚市美術館 蕗谷虹児の描く少女像は今からみても魅力的です。 アーモンドのような、あるいは三日月のような、スンとした目がやわらかでありつつも力強く訴えかけてくるものがあります。 それが象徴的で具体的な魅力ポイントのひとつではあるのですが、とにかくこういうシンプルな線でかたちづくられるフォルムが好きなんですよね。 総じて、企画展のタイトルにもあるとおり、大正昭和のレトロモダン的なニュアンスが絵に色濃く出ていて、それが(自分は経験して

          【鑑賞日記】蕗谷虹児展を観に行った

          【鑑賞日記】D'après une histoire vraie-本当にあった話からを観に行った

          クリスチャン・リゾー「D'après une histoire vraie—本当にあった話から」@京都芸術劇場 春秋座 KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2024のプログラムのひとつ。 ドラムとダンスという組み合わせによる舞台ということで、ロック的なものを想像していたのだけれど、そうではなかったのでした。 普段街なかに普通にいるようなTシャツにジーパン姿のダンサーたちが、まずはじめは無音のなかで、続いて抑えた調子のドラムをBGMに踊りはじめます。ダン

          【鑑賞日記】D'après une histoire vraie-本当にあった話からを観に行った

          【鑑賞日記】高橋龍太郎コレクション展を観に行った

          日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション @東京都現代美術館 高橋龍太郎氏のコレクションによる展覧会は過去にも幾度か開催されていましたが、今回の企画展はそれらとは少々狙いに違いがあったようです。 これまではいまをときめく上質な現代アートを観せるということが主眼だったのですが、今回の企画展はそのタイトルにもあるとおり高橋氏のコレクションをとおして、高橋氏が思う現代美術史を提示することが主眼でした。 高橋氏のコレクションをクロニクル的に観ていくことで、氏が現在の現代アートの

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          【鑑賞日記】壬生狂言 秋の公開を観に行った

          壬生狂言 秋の公開 @壬生寺 壬生狂言を観るのは2年ぶりでした。思ったよりも観に行ってますね。それでも失念していることも多くて、その際たるものが公演の時間感覚。 ひとつひとつの演目がだいたい1時間くらいの長さでした。 そんなに長かったっけ? 30分くらいじゃなかった? あとで数年前の記録を確認したらやっぱりそのくらい長かったようです。 演目は全部で6つが予定されており、単純計算で6時間。 公演予定時間が13時〜17時30分という公式はいったい… 「炮烙割り」 見どころ

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          「パセリは食べる派」になった話

          洋食のプレートには美味しそうな料理がのっている。ステーキやハンバーグ、千切りのキャベツ、ニンジンのソテーetc… そしてもうひとつ。 新緑色のパセリ。 プレートに華やかさを加えるいろどりである。 だがしかし。パセリは本当にいろどり要員なのか? お飾りなのか? いや違う。料理人はパセリも食べてもらうためにのせているのだ。美味しく食べてほしくて盛り付けているのだ。 同じようなプレートにあってなお食べない食材のひとつにレモンがある。しかしこちらは絞ってメインの料理にかけた

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          【鑑賞日記】伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!展を観に行った

          京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?! @福田美術館 伊藤若冲の新発見作品が初公開。ならば観るしかないでしょう。 そんな想いを胸に館内を順番に観てまわります。 第一室では、若冲の墨絵を中心に展示していました。 これまで観てきた若冲展では極彩色の作品を中心に構成されているものが多かったような気がしています。ようするに墨絵作品は気持ち的にちょっと新鮮でした。 そんな墨絵掛軸は必ずしもすべての作品が超絶技巧で描かれたものばかりで

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          【鑑賞日記】ボンビックス・モリを観に行った

          オラ・マチェイェフスカ「ボンビックス・モリ」 @ロームシアター京都 ノースホール KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2024のプログラムのひとつ。 アール・ヌーヴォー時代につくられたサーペンタインダンスを現代に再構築した演目です。3人のダンサーが漆黒の衣装を身にまとい舞台でまわる。そんなダンスでした。 ポンチョのような黒い一枚布の衣装は、衣装というよりもダンサーの身体をそれとわからなくさせる装置のようにもみえます。立体感の喪失したたたずまいは闇の具現

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          【鑑賞日記】美しい春画展を観に行った

          美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶- @細見美術館 春画に特化した展覧会は久しぶり。2015年の永青文庫以来ですね。8年前かあ。あれ、まだ8年しか経っていなかった? 今回の展覧会の特長は、肉筆春画がたっぷりだという点ですね。存分に堪能できました。 春画をここまで一気に観るのは基本的に楽しい体験なのですが、ただあまりにも点数が多すぎて、正直ちょっと食傷気味になったところもあったりなかったり。 本展覧会は巡回なしとのことなので、気合いを入れて観に行ったのですが、巡回してくれれ

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          【度々紀行】紅葉にはまだ早かった京都・滋賀の旅(3)

          早朝の朝食をとり、長浜市へ。 長浜といえば観音の里で有名。魅力的な観音さまたちがいるまちです。 ただ今回の目的はそこではありません。いずれ機会をつくってじっくりたっぷりお会いすることをこころの中で思いつつ、先に進みます。 ところで、長浜駅のコインロッカーは硬貨のみしか使えません。でもって両替機がありません。たまたま硬貨が切れていたので少々慌てました。 観光案内所でたずねると駅隣接のショッピングモールで買いものするかしているとのこと。うーん、致し方ないかあ。 長浜城

          【度々紀行】紅葉にはまだ早かった京都・滋賀の旅(3)

          【度々紀行】紅葉にはまだ早かった京都・滋賀の旅(2)

          京都駅を歩いていたときに、誰もがエスカレーターの左側に寄っていることに気づきました。以前は「関東は左、関西は右」だったのに、これはどういうこと? どうやら、最近はエスカレーターは左側に立つ人が増えてきているらしい。インバウンド的グローバルスタンダード化? 関東文化の浸透? そこにアインデンティティを持つほどのことではないってことなんでしょう。 東寺 自分は、京都ですきま時間ができたときには「じゃあ東寺かなあ」となります。なんとなく気になる場所なんですよね。 で、朝イチの

          【度々紀行】紅葉にはまだ早かった京都・滋賀の旅(2)

          【度々紀行】紅葉にはまだ早かった京都・滋賀の旅(1)

          ようやく涼しくなってきたとはいうものの日中はまだ暑く半袖必須の秋。とある目的で京都と滋賀へ向かうこととなりました。 まずは京都へ。 夜行バスに揺られての7時間です。実はバス行はそんなに得意ではないのですがリーズナブルだし、到着が早いし、なんやかんやで利用してしまいます。 ただ今回は厳しかった… 夜が寒くて寝れないんだよ、というのをお見舞いされてしまいました。風邪をひくかと思ったよ… がんばったよ… 本家第一旭本店 到着早々にすることは朝食。朝ラーをキメようと決めてい

          【度々紀行】紅葉にはまだ早かった京都・滋賀の旅(1)

          【鑑賞日記】落語食堂12を観に行った

          落語食堂12 @COBAKABA 久しぶりの落語。三遊亭ごはんつぶさんの2席を堪能しました。 三遊亭ごはんつぶさんは若手の二ツ目(でいいのかな?)、新作落語を得手とする一門だそうです。 そう、新作落語です。新作落語はあまり聴く機会がないので楽しみでした。 ただ、ごはんつぶさんも噺のマクラで言っていたのですが、新作落語は聴くひとによっては「???」みたいなことになるらしく、今回はどうなるんだろうなあ。そもそも新作といってもいろんなタイプもあるしなあ… などと思ったり。

          【鑑賞日記】落語食堂12を観に行った