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【いよなん12/1新刊サンプル】虎蠍『起きて綴った寝言』

みなさま、はじめまして。
あるいは、おひさしぶりです。

いよなん、でございます!

ここ最近は『いよなん』第2号に掲載される作品のサンプルをあげております。
下のマガジンにまとめておりますので、「読んだことないな~」という方はぜひ、ここから読んでみてくださいね!

今回、紹介するのは、虎蠍さんエッセイ『起きて綴った寝言』です。

いよなんサンプル #5

作者:虎蠍
タイトル:起きて綴った寝言

内容

寝言を起きて綴ったというコンセプト(死語)で、エッセイをまとめています。
寝言なのでテーマはばらばらです。「嫌いな女論」、「おじさん論」、「90年代への憧憬」、「男性メイク論」の順で展開しています。

本文サンプル


『おじさんと、歳の差恋愛の立ち位置』

 昭和の終わり生まれの私が、今と昔で、変わったなあと思うことは、おじさんと恋愛することが尊ばれなくなり、逆に批判の対象になったということ。「パパ活」の誕生もあると思うけど、私が思春期の頃にも、援助交際があった。援助交際への嫌悪と、渋い(と美化されている)おじさんとの恋愛への憧れというのが、社会的に両立されていたなと思う。2000年代前半までは、先生との恋愛を扱った少女漫画や、映像作品が沢山あふれていた。
 私が小中学生の時に読んでいた、「CUTiE」や「Zipper」という青文字系雑誌のカルチャー欄には、ナボコフの「ロリータ」(映画版も含む)、リュック・ベッソンの「レオン」、ヴィンセント・ギャロの「バッファロー‘66」等が頻繁に取り上げられていたし、それらの媒体の「理想の芸能人夫婦」は、チャラと浅野忠信だったと記憶している。金銭を媒介していたとしても、おじさん=「オジ」を汚らわしい存在とおもっていて、彼らを「頂き対象」としか思っていない令和のパパ活女子にとっては、信じられないことだと思うが、平成の自信がなくて、カルチャーという鎧でなんとか自我を保っている文化系女子は、知識がある風のおじさん(現代でいうマンスプおじさん)と非常に相性がよかった。


続きもほかのエッセイも気になります~!
というわけで、続き・ほかの虎蠍さんのエッセイは『いよなん』第2号に掲載されます!

『いよなん』第2号は、
西3・4ホール
ぬ-21
に場所をいただいています!

みなさんのご来場を、お待ちしております!

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