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同級生に闘争心を煽られた話

同級生が、テレビに出ていた。
同級生が、自作のグッズを販売していた。
同級生が、フォロワーが5桁になっていた。
同級生が、-10㎏のダイエットに成功していた。

皆、ジャンルは違えども、めちゃくちゃ充実した人生を送っていた。
人に沢山幸せを与える仕事をして、一緒に過ごしていた当時の夢を叶えていた。

羨ましい!
最初に出た言葉はこうだ。
でも、不思議と嫉妬心は湧かなかった。

昔の私なら、仕事を辞めてニート生活、おまけに発達障害と診断された私ではそもそものスタート位置が違うと言って諦めていただろう。
人生負け組だ〜!!なんて言いながら。

活躍する場所や、好きになってくれる人、得意なことも、同級生たちと比べたら全然違う。
皆に愛される職業でもないし、名前の前につけるようなキャッチフレーズは全然キラキラしていない。フォロワーやファンの数だって、同級生には全く相手にされないレベルだろう。

それくらい大差はあるけれど、凹んではいない。
それぞれの輝ける場所で頑張ればいいのだと思っている。
友達は友達のペースで、私は私のペースで。

場所は違うけれど、戦友のような存在でいたい。
少なからず、私は影響を受けた。
私も影響を与えられる存在になりたい。
そう思った。

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栖山 依夜
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