【おすすめのダイエット本①】痩せない豚は幻想を捨てろ(テキーラ村上著/2019年11月KADOKAWA刊)
わたしの狂暴な脂肪に刺さる刺さる刺さるタイトル。読めば誰もが痩せてしまう!という帯の煽りコピーにも痺れる。
このダイエット本のターゲットはプロのデブ。
著者のテキーラ村上が相手にするのは普通のデブじゃない。
「デブはデブでも百戦錬磨のデブ、デブの中の選ばれしデブ、いわばデブのプロフェッショナルだ。」と書いている。
まさにリバウンドおたくの私のことだと思い、真剣に読みはじめたが。だめだ笑ってしまう。デブのプロフェッショナルとして著者に猛烈にディスられているのにその語り口が冴え冴えし過ぎていて自分がデブであることを忘れてしまう。爽快な気分になってしまう。
まるで著者が横にいるようだ。まくしたてられ、本気で怒られているのに、なんせ筋金入りのプロデブだから笑ってしまう。そしてまた怒られる感覚であっという間に読み終えた。
「正しく食べて」痩せろ
本書のダイエット方法は王道である。デブが普通の人に戻れるようみちびいている。著者がダメ出しするのは最新のダイエット法や流行のダイエットサプリだ。ダイエット産業の標的でいるかぎり、ダイエットの成功は遠のくばかりだ。財布だけが痩せ、身体も脳もデブのままだ。
全体の食事量を減らし、タンパク質を豊富にとるのが著者の提案するダイエットだ。食事全体を減らせば自然と炭水化物が減るはずだと著者はいう。デブは基本的に炭水化物を食べ過ぎているからだ。
このことは、リバウンドおたくの私にとって身に覚えのある話だった。3ケ月ほど前、ダイエットカウンセラーなる人物と会った。その際、人生で一度もまともに痩せたことがないと話すと食べる量が身体に合っていないからだとその人はいった。自分では食べ過ぎている感覚はなかったが、試しに計量器で計ってみると普段食べているごはんの量は300g以上あった。自分の感覚で80g程度だと思っていたごはんは実は4倍近くあったのだ。デブが炭水化物を食べ過ぎているというのは事実だった。
幻想を捨てた現在の私のダイエット
極端なダイエットをしてはリバウンドを繰り返してきた私だが、現在取り組んでいる1ケ月に1キロだけ痩せたい癒しのダイエットは本書のダイエットと共感する点が多かった。
・ダイエットの幻想を捨て、現実と向き合う
・米を玄米、もしくは雑穀米にする
・糖質を減らす(目標は80~100g)
・高タンパク食を食べる
・食物繊維をとる
・よく寝る
リバウンドなしで長く続けられる食事と運動を生活の一部にし、プロフェッショナルデブを卒業したいと思う。
本書でプロデブに向かて吠えた!テキ村名言ベスト10
第10位(本書P197)
「でもそんなに筋トレ頑張っちゃったら、筋肉でムキムキになってしまいませんか?」だって?
ボールを買ってきて自宅の庭でサッカーの練習をちょっとやってみる。そのうちレアルマドリードにスカウトされ年収がメッシを超えちゃう事を心配するのか?しないよな。そういうことだよ。
※確かに。すんません。
第9位(本書P102)
炭水化物は食べなさすぎるのも、食べ過ぎるのもまたNGな、非常に気難しい栄養素なのだ。
※哲学者?素敵です。
第8位(本書P93)
多くの失敗しがちなダイエッターは炭水化物を好み、タンパク質を食べなさすぎる。
第7位(本書P91)
まず前提としてお前が炭水化物を食い過ぎているという現実から目を背けるな。お前が食い過ぎなければ、だいたいの問題が解決される。
第6位(本書P76)
SNSで「いいね」を多くもらおうとする事、それ自体が最も自信を手に入れる事から遠ざけていたりする。
※自己啓発本としても優秀!
第5位(本書P39)
お前は実は、腹が減っていない。
※おっしゃる通りです。減ってませんでした。
第4位(本書P2)
俺が闘ってきたのは百戦錬磨のデブ、デブの中の選ばれしデブ、いわばデブのプロフェッショナルだ。
※人生で何かのプロフェッショナルになったことはないが、小学生の頃からデブのプロフェッショナルでした涙。
第3位(本書P89)
ダイエットのご褒美なんてものは確実に変わりゆく自分のカラダ、それが最大の見返りであり、それ以外に必要ないのだ。
※ダイエットのご褒美は焼き肉食べ放題かケーキ食べ放題でした。
第2位(本書P31)
お前らのベルリンの壁並みにぶ厚い脂肪の前では、焼け石に水である。
※自分の腹を見るとベルリンの壁が薄く感じる。
第1位(本書P113)
「お前は、戦う前から既に負けている!!」
食事制限と聞くと、すぐに断食しようとする。ただ単に「食べない」のはもはやダイエットではない。「何も食べない」はただの逃げである。ダイエットから逃げるな、戦え。
※この言葉、全身の脂肪に刺さった。断食とリバウンド人生の私は頑張ってたんじゃなくて逃げてたんだ(号泣)。
『痩せない豚は幻想を捨てろ』。過激な本だけど熱く癒されました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
あなたの毎日がハッピーでありますように。
またお会いしましょう。