鳥取弁でクレーム・ブリュレを語る
こちらで#方言noteを募集しており、たまたま鳥取弁が集まっていないとのことで参加させていただきました。
鳥取を離れ20年経とうとしていますが、やはり体に染み付いていますね。
同じ鳥取弁でも私は中部出身ですので西部、東部と若干のニュアンスに違いがあります。
以前私が投稿しクレーム・ブリュレの記事を鳥取弁に変換し執筆しました。
標準語訳は前回の記事をご覧ください。
鳥取弁変換
みんなはクレーム・ブリュレを食べたことあるかえ。よばれた人で口に合わんかった人おったらコメントでその理由を教えごしない。今後このごっついええデザート世に広げるたみんなの意見を参考にしたいに、お願いします。
わはこのデザートが大好きで自宅でもよう作って食べるに。お家時間を使って今回も自宅で作ったで。このデザートがなんで美味しいのかを解説し魅力を伝えるけぇ。
卵は卵黄だけつかうで。卵白は弾力を生むけぇ使わん。クレーム・ブリュレは口の中での跳ね返りはいらんけ外すに。”究極の滑らか”を追求しようで。で、よぅけの生クリーム。このクリームの乳脂肪でコクと滑らかの軸が出来っだが。あと絶対に忘れたらいけんのがバニラビーンズ。必ず入れれてごせぇよ。これが入るのと入らんのではライスとカレーライスぐらいちゃうけぇな。カレーライスを食べようや。幸せになれるけぇ。
クリームの部分はコクがすごいけ。このコクをようけ感じさせるポイントが器選びにあっだが。グラタン皿やぁな浅いのとココット型なやぁに深いの、大まかにこの2パターンでないだらぁか。わは深さのある型を必ず使っとるに。必ずだで。スプーンでよぅけすくいとれる形状だけぇバニラの香りやクリーミーなコクをごっつい感じやすくなるだが。スプーンの湾曲部分がクリーム部分に全部埋まるぐらいのサイズ感が目安だで。火入れのときも薄く平らに焼くより厚みをもって焼く方が中心部はより滑らかでクリーミーだわ。牛肉を焼くとき細切れで焼くよりブロックで焼く方が間違いなく美味しいがん、そんなイメージでないか。
わが目指しとるのはスプーンを入れても形を保って、口に入れたらサッと分散していくやぁな火入れだに。トロリとした口当たりだとこの後出会うキャラメルと固さの差がでてクリームを堪能できんでないだらぁか。
ここに苦味のアクセント。キャラメリゼをするに。キャラメリゼのやり方はようけあるけど、バーナーでキャラメリゼするんが一番美味しいしきれぇに仕上がっだが。炎をあててキャラメル化が進めば進むほど甘みは無ぁなって苦味と香りがようけでてくっだけ。このキャラメリゼが中途半端だったら甘味だけが際立って最後まで美味しく食べれんけな。ようけ焦して苦味出しないよ。
で、もう一つのアクセントがこのキャラメルの食感だに。キャラメルが冷え固まってパリッとした食感が生まれっだぁが。この心地のえぇ食感が最後まで食べ飽きんポイントだに。
さらに、わのブリュレの画像をよく見てごしない。キャラメルが全体に同じ厚さで淵まで行っとるだら。すぐにGoogle画像検索で”クレームブリュレ”と検索てごしない。中央はよぅ焼けとるけど周りまでキャラメルがいっとらんのが多いだら。仕上げがシンプルだけぇ装飾の要素はこのキャラメルの艶にあっだが。艶は人の目に留まってデザートを美味しそうに見せてくれるけ。お菓子屋のショーケースを思い出してごしない。フルーツを使ったお菓子はツヤツヤしとるがん。これはナパージュっていう艶出しを塗っとるけだに。フルーツタルトはなんだか宝石みたいだん。食べ手を魅了する工夫だが。
このデザートもだで、丁寧にキャラメリゼせんといけんだけぇ。是非Googleの画像とわのブリュレと見比べて確認してごしないな、どっちのブリュレがえぇか。
わがクレーム・ブリュレを口にすると、表現が独特だけど”気持ちいい”って感じるに。幸せを感じっだけ。ドーパミンが分泌されとるのがリアルにわかっだが。こんなは大袈裟でなぁてほんにでに感じっだに。ここまで解説してきたポイントをクリアしとるブリュレに出会ったら絶対みんなも同じ感覚を味わえっだらぁな。
陶器の器一つに美味しさの要素がようけ集約されとるけ。この記事を見た上で今一度クレーム・ブリュレと向き合ってごしない。また新しい発見に出会えることを約束するけぇ。
ありがとうございました。
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