失った夏にだけ咲く幻の花。【#29】
YOASOBIの「あの夢をなぞって」は花火から始まる。
ちなみに原作小説「夢の雫と星の花」はこちらから。
今日のトピックは「“バーチャル花火大会」について。
こんばんは。
VR/ARの会社・World Maker inc.を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。
毎日更新しているので、ぜひフォローしてチェックしてください。
この記事のまとめ
東京スカイツリータウンで夏イベントが開催
バーチャル花火では4つのコンテンツを展開
VRChat内でも花火のワールドが存在
未来につなぐバーチャル花火
東京スカイツリータウンは、第43回 隅田川花火大会が行われる予定であった7月11日(Sat.)から、「未来につなぐバーチャル花火」キャンペーンを開催すると発表しました。
今年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響に伴い、多くの花火大会が中止となりました。加えて今年の花火大会は東京オリンピックに向けて例年より開催予定の時期が早まっていたという問題も中止に拍車をかけています。「隅田川花火大会」も例外ではありません。
4つの「バーチャル花火」コンテンツ
今回の「未来につなぐバーチャル花火」は異なる複数のコンテンツからなる一連の企画で、具体的には以下の3つが予定されています。
1.特別ライティング「花火」
夏の打ち上げ花火をイメージした特別ライティング「花火」が 隅田川花火大会の開始予定時刻と同時に点灯します。
打ち上げ花火や仕掛け花火の様子をオリジナルで再現した動きのある演出が特徴です。
2.アーカイブ映像「隅田川花火大会 from TOKYO SKYTREE」
東京スカイツリーの各ポイントで撮影された過去の隅田川花火大会の映像が初公開されます。現在は予告映像を公開。
上映場所は以下の2通り。
2-1.公式YouTubeにて配信
隅田川花火大会が開始される予定であった7月11日(Thu.)19時から、公式YouTubeに公開します。
2-2.SKYTREE ROUND THEATER®にて上映
地上350mに位置する天望デッキの窓ガラスを巨大スクリーンに仕立
てた「SKYTREE ROUND THEATER」においても期間限定で「隅田川花火
大会 from TOKYO SKYTREE」が上映されます。実際の隅田川花火大会
の打ち上げ花火の音とともに大画面に花火が映し出され、臨場感あふれる
映像を楽しめるとのこと。期間は7月11日(Thu.)~8月31日(Mon.)を予定。
3.プラネタリウムで「花火ウェルカムドーム」
コニカミノルタプラネタリウム“天空” in 東京スカイツリータウンでは、
作品上映前の入場時に、プラネタリウムドームいっぱいに花火が映し出されるウェルカム映像が投映されます。プラネタリウム作品上映前のため、ドームを彩る大輪の花と一緒に写真撮影も可能。SNSでシェアされた様子を見ることができるかもしれません。
4.すみだ水族館「ペンギン花火」
すみだ水族館では、日本最大級のペンギンプールの底面に花火の映像を投影
するプロジェクションマッピングと音楽による約8分間のショープログラムを実施します。
鎮魂から始まった隅田川花火大会
今に伝わる「隅田川花火大会」の名称は昭和53年からと意外と新しい名称です。その前の名称は、「両国の川開き」という名称で、昭和36年まで打上場所は両国橋上流で行われていました。しかしながら、交通事情の悪化等に伴い翌年以降は開催ができなくなりました。
現在記録が残る中では、江戸時代の享保17年(1732年)の大飢餓で多くの餓死者が出て、更に疫病が流行し国勢に多大な被害と影響を与えたことで上げた花火が最古といわれています。
幕府(8代将軍吉宗)は、翌18年(1733年)5月28日(旧暦)犠牲となった人々の慰霊と悪病退散を祈り、隅田川で水神祭を行いました。この時に、両国橋周辺の料理屋が公許(許可)により花火を上げたことが「両国の川開き」の由来とされています。
その後、昭和53年に「隅田川花火大会」と名を改め、今日まで人々に楽しまれています。
(隅田川花火大会公式ホームページ「隅田川花火大会の歴史」より改変)
史実とは異なる箇所も多く、実際のところは分かりかねます。
しかしながら今回も新型コロナウイルス退散を祈願し日本を元気づけるため、有志の職人らが47都道府県で花火を一斉に打ち上げる「全国一斉悪疫退散祈願 Cheer up!花火プロジェクト」が実施され、花火の美しさや力強さが人々に活力を与えていることは疑いようのない現実でしょう。
花火が登場するおすすめの作品
どうにも夏は苦手で、今も暑さは絆される日々を送っています。それでも、花火を見ながら飲む微炭酸の清涼感は一年で一番好きな瞬間のひとつです。
私たちはそんな夏も失ってしまいました。
元の日常が還ってこないことは改めて認識すべき時期です。
ドローンが登場して以降、花火の内側から見る不思議な映像表現はポピュラーな花火大会における体験のひとつになりました。今回のニュースは私たち、弊社にとってもVRだからできる新しい体験を見いださなければならないと改めて考える機会となっています。下からも横からも昔からも今からもこれからも見えるような花火体験さえVRは可能にしてくれます。その中で何が人々の活力や楽しみとなるのか、一緒に検証を進めてくださる方はぜひお声がけください。
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会社のみんなとドーナツ食べます。