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令和の笑い方

毎年心待ちにしているM-1。今年も熱い思いで観戦した。

私が推していたのは真空ジェシカ、エバース、令和ロマン。結果、令和ロマンが2連覇を果たした。予定調和を巧みに裏切り、緊張と緩和を絶妙に操る彼らの漫才には、お笑いの進化が凝縮されている。

時代とともに笑いの捉え方も変わってきた。

ボケで笑う時代から、ツッコミで笑う時代へ。そして現在は、観客が笑いどころの予想をつけにくい半歩先の予想外を提示してくる印象がある。まさに生成AIで代替されない職業。大会を真剣な表情で特に気になった箇所を繰り返し観て、まさにその変化を実感した。

特に令和ロマンの高比良くるま氏には感服した。

彼の視座の高さは際立っており、M-1や漫才そのものへの深い愛情と考察力が感じられる。「優勝した大会になぜまた出ている…?」とヒール役ではあるものの大会全体が盛り上がることを願い、自分たちの成功だけにとどまらず業界全体を見据える姿勢に感じる。彼の笑いが単なる感性ではなく、徹底した分析に裏打ちされていることも以下のPOPEYEの記事で語られていた。天候や会場の雰囲気、自分たちの立ち位置までも考慮し、最高の結果を引き出そうとする姿勢には、深い情熱を感じる。

業界全体の未来を想う人間は強い。

単なる勝ち負けや競合との比較の視座に立っていないからだ。どの業界でも、時に目の前の競争ではなく、「良いものを届けたい」という純粋な思いで行動している人が強い。上司が、同僚が、部下が、他の診断士が、他の支援機関が、本当に大事なのは、自分が役に立てる相手そのものとその業界の発展といっていい。

高比良氏の著書『漫才過剰考察』

読もうか悩んでいるうちに、M-1を迎えてしまった。そして彼らの優勝後には、品薄&中古価格が高騰した。なんとか買えたが、もっと早く読んでおけばよかったと心底後悔している。高比良くるま氏の脳みそを深く味わうために、後日じっくり読む。

お笑いは進化し続ける。令和ロマンの活躍を観て、その可能性の広がりにワクワクが止まらない。来年のM-1も、今から楽しみでならない。

なにとぞ。

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