どうして言葉が出ないの?
おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。
今日は「どうして言葉が出ないの?」についてのお話です。
教室での相談でもかなり多い「言葉が出ないんです」と言うお悩み。
このお悩み、実はかなり抽象的でふわっとした質問なんです。
これは「咳が出ます」という感覚に似ていて、咳が出る原因は、風邪やウイルス、細菌、病気、ホコリ、ハウスダスト、喫煙、ストレスなどなどたくさんありますよね。
このたくさんある原因から、咳がでる理由を探していきます。
そのため咳を出にくくするには、まずは原因を知ることが大切になってきます。
そこから対処方法を考えていくことになります。
これと同じで「言葉が出ない」という場合もどこに原因があるのかを知ることがとても大切になります。
言葉が出るまでに必要なこと
言葉が出るまでに必要なことはざっとこんな感じ
安心して話せる環境があるか
耳は聞こえているか(聴力)
人への興味はあるか(社交性)
伝えたい事があるか(意欲)
指差しやアイコンタクトは見られるか
言葉以外でのやり取りは成立するか(身振り、ジェスチャー)
指差しやアイコンタクトは成立するか(共同注意)
発声があるか(感情表現)
舌はしっかり動くか
言葉を理解できているか
言葉が出ない原因はけっこうたくさんあるんですね、、!
これをもう少し詳しくみていくと、
まず言葉が出てくる前提として「安心して話せる環境」がある事が必要になります。
そこに「耳が聞こえている」「人への興味がある」というコミュニケーションの土台があって、それらの土台の上に「言葉以外のやり取りができる(指差し、ジェスチャー)」「発声で感情表現ができる」という言葉以外のコミュニケーションが育ってきます。
その後、言葉をしっかり理解できるようになってから、ようやく言葉が出てきます。
これら1〜10までできて、ようやく「言葉が出てくる」なんです。
1〜9までできてても、同じ「言葉が出ない」
ここで大事なのは1〜9までできていても、1〜2しかできていても、結果は同じ「言葉が出ない」なんです。
なので大切なのはできているところまで、まずはしっかり評価してあげることです。
1〜9まではしっかりできていて、あとは「言葉を理解できる」だけができていないとしたら、言葉を理解しやすいように工夫をしていくだけで言葉は出てきます。
逆に1〜2しかできていない時は、「伝えたいことはなんなのか探していく」ことや「指差しやアイコンタクトを成立させる」ことから始めます。
まとめ
ただ、この判断は結構難しいこともあるので専門家と相談しながら判断していくといいと思います。
いわたコトバのそうだん室でもこれらの評価を1回目の介入時に行なっているので、お気軽にご相談ください。
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