ローカーボ料理研究家 藤本なおよ【イワシと旅ビトvol.4】
今回の旅ビト
今回イワシビルに宿泊したのは、ローカーボ料理研究家の藤本なおよさん。
ローカーボ料理研究家になったきっかけやイワシビルに宿泊してみての感想などお話を伺いました。
最後には、ローカーボのポイントも!ダイエットや体質改善に興味ある方必見です。
ローカーボ料理研究家になったきっかけ
―ローカーボと出会ったきっかけは?
「もともとOLをしていたんですけど、20代前半のときに終電で帰るような、かなり忙しいところで働いていたんです。そこで体調を崩してしまって、鬱っぽくなっちゃったんですよ。そのときに半年くらい休職したんですけど、その間にいろんな本を読んで、自分のからだを本当に見直そうと思って。そこから、お医者さんが書いた本で『「うつ」は食べ物が原因だった!』っていう本がありまして。
今、現代人というのは糖質を摂りすぎてしまう食生活がメンタル面にもかなり影響があるんだなということが分かったんです。私、かなり甘いものが大好きで、そういった食生活がメンタル面にかなり影響があるんだなってことが分かって。知り合いからローカーボがいいと紹介してくださったというのもあって、実際にやってみたんですよね。
実践してみて、ほんと2,3カ月くらいでメンタル面も体調面に関しても、たとえば、冷え性だったりとか偏頭痛がよく起きたりとか、風邪が引きやすかったりとか。そういうのが本当に改善されていって、これは画期的だなと。
もともと料理を作るのは好きだったので、私は簡単に作れるものをというのをやってみたんですけど、やっぱり世の中的にローカーボ、糖質オフとか健康にいいものって美味しくないんじゃないかとか、ちょっとネガティブなイメージっていうのがどうしてもあって。なんか払拭できないかなって思って、料理教室を副業から始めました。」
―副業から今のスタイルになったのはいつからですか?
「2016年から独立して料理研究家として活動しています。
最初は不安定なので収入を確保しつつ、OLをしながら週末起業で料理教室を。ブログで情報発信をしていて、食べたものや改善されたことを記録していくうちにたくさんの方に読まれるようになって、テレビや雑誌の取材の問い合わせが来るようになりました。
それでだんだん忙しくなってきたのをきっかけに転身しようと思って、今はローカーボを広める活動をしています。」
YouTubeでもなおよキッチンというチャンネルで、楽しく美味しくローカーボを続けてほしいという思いから発信をされています。
毎日の食事に取り入れやすいレシピが豊富なので、ぜひ見てみてくださいね。
イワシビルに泊まってみて
―実際泊まってみていかがでしたか?
「凄く癒されました!お風呂があって、ゆっくりできたし、清潔感もあって女性にも安心だなって思いました。
朝食も美味しくて。
大羽イワシは凄く脂がのっていて、口に入れた瞬間にふわっと広がって。身もふっくらしていて美味しかったです。お魚が苦手な人とか最近お魚食べてないなって人も好きになりそうな朝食だなあって思いました。そのくらい美味しかったです。」
「濃いえのきが入ったお味噌汁も美味しかったし、焼海老焦がし醤油がのったゆで卵はご飯にのせても美味しかったです。焼海老焦がし醤油、お土産でも買う予定です。
あと器もどれも素敵で。食べるものも体に優しいし、器も素敵で五感が幸せになりました。見ても楽しい朝食でした。」
「それから、お茶も。鉄瓶ですよね。私、鉄瓶が好きで。鉄瓶はやっぱ違いますね、味というか。
贅沢な朝の時間を過ごさせていただきました。
お土産には、焼海老焦がし醬油とスタッフの方からおすすめと聞いた旅する丸干しマドラス風を狙っています。」
宿泊のきっかけはADDress
今回、藤本さんがイワシビルに宿泊されたきっかけはADDressでした。
イワシビルのホステルの一部屋も、2022年1月9日よりADDressの拠点として登録されています。
多拠点生活プラットフォームのADDressを使って全国のイチオシ食材を発掘していくプロジェクト『たべるADDress』の第1弾が鹿児島県ということで、阿久根にある拠点としてイワシビルに宿泊していただきました。
―多拠点生活をADDressの利用はいつから始められたんですか?
「去年の9月からですね」
―料理研究家としてADDressとの組み合わせはどうですか?
「素晴らしいなって思うのが、空き家を活用されているのでキッチンが使えるということ。冷蔵庫が付いていたりとか調味料が使えたりとか。場所によって付いてる付いてないはあるんですけど、だいたい付いていて、使っていいですよみたいな感じで食器とかもあるし。なので、身一つで行けるというか、私はYouTuberなのでカメラとか機材は持っていくんですけど、使えるキッチンや食器などは各地にあるので凄くありがたいなと思います。」
―ADDressを利用しながらやりたいことはありますか?
「地元のスーパーとか道の駅とか。そのところでとれたものっていうのを地産地消で、こういうのがおすすめですとか、この土地はこういうのが美味しいとか。そういうのも多拠点×食から発信できたらいいなと思って、ADDressを使わせてもらっています。食を通して、ADDressを伝えていきたいです。」
食も豊富な阿久根、またイワシビルにも遊びにきて阿久根の美味しいものを堪能してください!
旅ビト話
藤本さんに聞くローカーボ。
ローカーボ料理研究家の藤本なおよさんから、勘違いしやすいローカーボのことやローカーボの考え方についてお聞きしました。
―糖質制限・健康=我慢、或いは経済的負担が大きくなるといったネガティブなイメージがあるのですが、実際どうなのでしょうか。
「まず、ローカーボってネガティブなイメージがついているけど、実はお酒を飲めるし、甘いものも食べれるし、炭水化物を一切食べてはいけないわけじゃないんです。
何かを我慢するとか制限するとかじゃなくて、健康や美容の維持のための選び方が凄く大事だと思っています。
お酒なら、糖質ゼロのものを選ぶ。鹿児島といえば焼酎ですが、焼酎も糖質ゼロなので太りにくいお酒として推奨しています。お砂糖も糖分が上がりにくい、太りにくいものがあります。そういったものを使いながらスイーツもつくることができる。お肉やお魚も食べていいんです。皆さん、太りやすいっていうイメージがあるかもしれないですけど、実はタンパク質って一番体にとって大切なものなので、しっかりと摂っていただきたい。
だから、そういうことを意識してもらって、もうちょっとポジティブに考えていただけると嬉しいかなって思っています。
たとえば夜、炭水化物を控えるだけでも全然体っていうのは変わってくるので、お昼はちょっと美味しいもの食べて、夜はおかずメインしてみるとか。そういった工夫だけで全然体は変わってくるので、夜だけでもちょっと変えてみるっていうのもおすすめです。」
―一気に排除しようと思わなくていいんですね。
「皆さん、ダイエットっていうと結構一気に排除しようっていうのがありますが、排除するよりも選ぶことを意識してほしい。食べながら体脂肪燃焼もできます。選択肢があるということがもっと広まっていったらいいなと思っています。」
―そこを知っているかどうかって大事ですね。
「カロリーも糖質も抑えてしまうとエネルギーが摂れないので、基礎代謝が落ちてリバウンドしやすくなるんですよ。だからしっかり食べて健康になってほしいっていうのが私の思いです。
なので、イワシ激推しです」
―でも、お魚ってどうしても食べる機会が減るといいますか…そういう方でも取り入れやすい方法ってありますか?
「私が気になっているのが、旅する丸干し。」
「お魚ってまな板が生臭くなっちゃったりで抵抗がある方は、瓶詰・缶詰とか取り入れてもらえたらいいかなって思います。加工されているから、直ぐに食べられるし、いい栄養素が摂れます。
魚の脂はDHA、EPAが含まれていてお肌や脳にいいので、積極的に摂っていただきたいです。脂=太るみたいなイメージがあると思うんですけど、脂も選び方が凄く大事です。たとえば、オリーブオイルとかお魚の脂身とか。今話題になっているココナッツオイルも太りにくい脂です。あと実はバターも太りにくいんですよ。カロリーを意識するよりも糖質を意識した方がいいです。」
体に良くないもの、糖質の多いものを摂りすぎると血糖値が乱れて、それが鬱の原因になってしまうので、メンタルも食べ物にかなり影響されていることを私自身の実体験もあるのでぜひ知っていただきたいです。タンパク質をしっかり摂ることで、幸せホルモンが出て、メンタル面も変わってきます。メンタル面が変わると自分のからだも気遣えるようになります。心とからだは密接につながっているので、そういうことを食を通して発信できたらいいなと思っています。」
お話を聞いて、自己流でせずにしっかりと知識を身につけておくことが大切だと感じました。
藤本さん著で『世界一おいしいダイエット』という本も出版されていますので、ダイエットや体質改善を考えている方はぜひご覧ください。
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