宝物

ほぼ日手帳をつけはじめて今年で6年目になります。

丁度結婚したのが2014年で、その年の10月の誕生日、何か欲しいものという事で、主人にお願いしたのが1冊目。ハリスツイードのカバーのものを、中身だけ新調しながらずっと使っています(一生これを使っていく気がする)

私は中学生くらいまでの事はわりと記憶がある方だと思っているのですが、高校から大学、社会人前半くらいの記憶が抜けています。なんとなくこんなことがあったなという感じで、その時の自分の気持ちや考えていた事はすでに蒸発してしまっていて、あの頃の自分は何を考えながら生きてたんだっけ、ということはもう思い出せない。

でも、ほぼ日手帳で日記をつけはじめてからの毎日は、すごく覚えています。覚えているというより、ほぼ日を見返すとその日の映像や気持ちが引き出しからバーーっと取り出される感覚に近いです。

結婚式後の覚めやらぬ興奮とか、

何でも無い日の夕飯の風景、友人との会話、

子供がお腹にいると分かった日の感動や主人のテンションの狂い具合、

沢山候補を考えた名前たち、

帝王切開で出産する時、手術台に登る時のあの気持ち、

新生児のにおいや、授乳室のオルゴールの音楽、

子供たちがどんどん少しずつ出来ることが増えていった日々、

ぜんぶ引き出す事が出来るのです。

これは私にとって本当に幸せな事で、あの時ほぼ日をつけはじめていなければ、きっとふわふわと忘れてしまっているであろう事が6年分沢山詰まっています。

いつか子供達が見たいと言えば見せてあげたいと思っています。きっと大きくなる頃には、今過ごしているこの楽しくてエネルギーがめいっぱい詰まった幸せで忙しい日々の事は、なかなか覚えていないでしょうから。

ほぼ日は自分が年老いても絶対側に置いておきたい宝物です。この記憶の引き出しがあることは私にとってとても強くて、沢山の事を頑張れる気がします。




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