立ち向かう女たち
島に来てから図書館ライフが充実している。
海士町の図書館も、西ノ島町の図書館も、高校の図書室も実にステキで、気が合う友だちの本棚を共有している気持ちになる。
本棚の間をくるくると二周くらいして目が合う本を選ぶ時間が好きだ。
そんな図書館で出会った今週の一冊は、フェミニズムの大家・上野千鶴子先生とカルチャー界の女王・湯山玲子さんの対談「快楽上等!」。道なき道を切り開いてきた強くて賢い先輩たちのたくましさよ…と圧倒されつつ気持ちよく読了。
2012年の発行時には「不快」「特殊な個人の体験を無理やり一般化している」といったネガティブなレビューが多かったようですが、そこから10年以上の時を経て、内容から受ける過激な印象が和らいでいる気がするのは、「結婚」「恋愛」「セックス」「加齢」に対しての当たり前がゆらいできたという時代の変化かしら。
こんなフェミニズム本を読みつつ、Netflixではルッキズムの権化のような「アメリカズ・スウィートハート|ダラス・カウボーイ・チアリーダーズ」を見ていると、バービーみたいなチアリーダーの外見も武装に見えてくるので面白いよね。
女性性をエンタメ消費している後ろめたさを感じつつ、チアリーダーたちの物語に惹かれるのは、クラスルームカースト最上位、若くて美人でスタイル抜群(そして大多数がブロンドの白人だ)の彼女たちもまた彼女たちの世界で戦っていることが想像できるから、かな。
立ち向かう女たちの物語で元気をチャージして週の後半もがんばろう。
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