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Kano-Modelの使い方

どうも、ミニマリストIwaoです。

UXを設計するときに使われる狩野モデルってのがあって、僕はとても好きなのでご紹介しようと思います。シンプルなので応用が効くし当たり前品質にフォーカスしているからです。実際に個人開発ではプロダクトバックログの優先度を決めるときに活用しています。

たとえばビジネスチャットアプリを作るときに、スタンプを送れる機能と検索に5秒かかる問題があったら後者を先にやるし、状態を通知する機能とビデオを送れる機能なら前者を先にやります。かんたんでしょ?

狩野モデルは充実度と顧客満足度で品質を5つに分類しています。つまりすべてのissueを5つに分類することができます。issueにこれらのlabel付けしておきましょう。たったこれだけです。このように優先順位をつけるときに活用することができます。

1.当たり前品質(Must-Be)
2.一元的品質(Performance)
3.魅力的品質(Attractive)
4.無関心品質(Indifferent)
5.逆品質(Reverse)

重要度の高いキーからさくっと補足していきます。ミニマリストの僕にとってのミニウォレットを例にしてコメントも入れときました。僕に財布をプレゼントする際にはチェックしといてくださいね!

Must-be

製品として最低限あるべきだよねってものです。財布に3枚のカード入れはほしいです。小銭は少し、お札は10枚程度は入れたいですね。

これが狩野モデルの本質です。基本を理解していないと応用問題は解けません。顧客は競合製品との比較をする前に、これでフィルタリングしています。

Performance

あればあるだけ良くてなければないだけ悪いものです。財布自体が軽いことです。耐久性もそうですね。もちろん値段もです。

どの商品でも価格やプランはここになりそうですね。顧客にとっての当たり前ができていないと価格を下げても買ってくれません。

Attractive

あれば嬉しいけどなくても何とも思わないものです。財布がカードケースっぽくないデザインであることです。服を選ばないカラーもお願いします。

顧客にとってみれば付加価値です。競合製品との差別化をしやすく、その製品らしさが出るので魅力的な品質ですが、製品のパフォーマンスに比べれば劣ってしまいますね。

Indifferent

あってもなくても何とも思わないものです。財布のレザーの素材はなんでも構いません。柔らかくても硬くても困りません。

顧客からすれば興味がない機能です。ここに予算をかけても無駄なので、下手にここに力を入れてしまうと顧客にとって不満になるリスクがあります。開発の優先度を間違えると解約につながることがわかります。

Reverse

あれば迷惑だしなければ嬉しいものです。財布そのものの大きさです。パンツのサイドポケットに入らないのは致命的です。

顧客からすれば余計なことはしてほしくありません。課題を解決しようとしたのに課題が増えてしまっているので解約待ったなしです。リスクのある機能をやらないこともPMには求められています。

まとめ

このように狩野モデルはシンプルな故に、ほしいものを整理するのにも活用できることがわかったと思います。プロダクトの品質が悪くて優先順位が付けられないプロダクトオーナーがいたら、このモデルを知らないと思うのでエンジニアやデザイナーからこういう提案をしてあげてはいかがでしょうか?

「当たり前のことを当たり前にやる」という哲学が狩野モデルから感じることができて、僕の仕事に対するスタンスとフィットしたのでお気に入りです。アイデアや工夫を語る前にまずは当たり前が先でしょってことです。

UXデザインに限らず、エンジニアリングでもマネジメントでも、Must be, Must doを実現できればシンプルでクリーンな製品ができて、品質を重視した価値を最短で提供することができるのです。

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