【令和5年度】京都市新設公立高校【開建高校】5/28説明会報告
5/28(土)に開建高校の初めての説明会が、塔南高校にて開催されました。私も中学生の親でもありますので、さっそく話を聞きに行ってきました!
「新しい普通科系高校」とはどういうことなのか?
開建高校に込められた名前の由来
L-PODってなに!?
塔南高校の「教育みらい」科はどうなるの???
ぜんぶまるっと聞いてきました!
①「新しい普通科系高校」とはどういうことなのか?
開建高校はこれまでの普通科でも専門学科でもなく、令和4年度から新たに設置が認められた「その他普通教育を施す学科」です。
これまで、専門学科や総合学科は多くの改編が行われ、農業、工業、商業…のみに収まらず国際科、情報科、理数科などのより先端的な、時代に合わせた学科づくりが行われてきました。
京都では特に先端的な「その他の専門学科」(堀川探究科、嵯峨野こすもす科、西京エンプラ科など)という名前からはちょっと想像のつかないような学科も設置されており、専門学科の特性を生かし柔軟なカリキュラム作りで、豊富な実験・実習時間、ハイレベルな受験指導を可能にしています。
比べて普通科は全国的に普通科のままであり、学校・地域の特性を生かした授業づくりがしにくい状況にありました。そこでできたのが「普通教育を主とする学科」というわけです。
これにより普通教育に軸を置きながら柔軟なカリキュラムを実現することが可能になりました。また学科名も変更できます。全国的にも島根県立隠岐島前高校の「地域共創科」、長崎県立松浦高校の「地域科学科」などがすでに開校されています。開建高校も夏までには正式な学科名が決定されるのではないでしょうか。
参考:朝日新聞EDUA https://www.asahi.com/edua/article/14501372?p=2
②開建高校に込められた名前の由来
開建という校名の由来は平安京の条坊制によるそうです。新校地である西大路駅東側地域が「開建坊」という地域であり、そこからとられたそうです。
またそこには「次代を開き、新たな創造を生み出す学校」という思いも込められているそうで、まさに新制度の学校にふさわしい名前ではないでしょうか。
③L-PODってな~に!?
開建高校は「普通教育を主とする学科」の1学科のみの開校となります。普通科のような時間割の中に「総合的な探究の時間」が配置されています。学校の枠を超え地域・社会との協働を重視した学科です。
この学びを実現するのが、普通教室4つ分の広さを持ったラーニングポッド(通称LーPOD)です!全面ホワイトボード壁や可動式の机、椅子などグループワークに適した空間となっており、生徒が自由に好きなことを学べるようになっています。
一期生はまさに何もないところに飛び込んでいく冒険者です。多彩な活動を「やってみたい、やってみよう」と挑戦する気持ちを持ち、教員の方と一緒に学校を作り上げていく、同志としての生徒のみなさんに集まってほしいそうです。
④塔南高校の「教育みらい」科はどうなるの???
開建高校には「その他普通教育を施す学科」のみ設置され、既存の普通科、専門学科は設置されません。
そのため塔南高校の「教育みらい科」については今年度で募集を終え、令和7年に最後の卒業生を送り出すことになります。
受験制度も既存の普通科、専門学科と異なる仕組みとなります。
定員240名(前期:120名、中期120名)
通学区域は京都市・乙訓通学圏となります。
前期選抜は報告書のほかに共通問題での英・数・国の学力検査に加え、グループワーク形式の集団面接が行われるそうです。
ここでは開建高校の教育理念や目標を踏まえ、入学後の教育活動に向かう姿勢を重視するということから、既存の普通科前期選抜のような面接・作文は形式的(合否にはほぼ影響しない)という形とは大きく異なるのではないでしょうか。
前期、中期50%ずつの募集というのも画期的で、多様な生徒に集まってほしいという思いのあらわれと言えそうです。
次回は8/22(月)23(火)に授業体験会が実施されます。詳細は1ヶ月ほど前にHP等に公開されるそうです。
今回は令和5年度より新設される京都市の「新しい普通科系高校」開建高校の説明会についてご紹介しました。新しい学びの形が満載で、先生方の思いが伝わってくる説明会でした。受験生・保護者のみなさんにも今後の体験会などで説明を聞いていただきたい1校です。
※今回の報告は5/28説明会の内容をもとに筆者が想像する制度についての記載があります。今後の発表によっては内容が相違する部分があると思われます。受験生のみなさんは教育委員会、学校からの公式発表を確認するようにお願いいたします。
京都市立高校総合HP:http://www.kyotocity-hs.jp/school/