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タイからカンボジアの国境を目指す | 海外ノマドの休日

平日はドミトリーの共有スペースかカフェで1日中仕事をしています。そのため、旅とノマド生活を両立させる為には移動は休日にする必要があります。

潤沢な資金があれば飛行機で移動できるし、短距離であれば仕事終わりでも移動は手短にできると思いますが、私の場合は費用も少なければそれなりの移動距を要するので、休日を上手く活用することで旅とノマド生活を両立させました。

今回はタイ・パタヤからカンボジアのシェムリアップまでバスやタクシーを利用し、約10時間の移動です。


本編

目的地シェムリアップに向けて


シェムリアップはカンボジアの魅力的な古都であり、神秘的なアンコール遺跡群で有名だ。熱帯の緑豊かなジャングルに抱かれるように広がる、壮大な寺院や遺跡が、遥か昔の栄光を今に伝えている。


アンコールワットをはじめとする古代の建築物が立ち並ぶ、歴史とロマンに溢れた土地だ。


また、シェムリアップは、12世紀に栄えたクメール帝国の首都であり、その豊かな歴史が息づいている。石畳の道が古代の王宮へと続き、荘厳な寺院には、過去の王たちの祈りが刻まれている。


ここパタヤからシェムリアップまでは距離にして約300km。まずは、東へ進むこと約150キロメートル、カンボジアとの国境があるアランヤプラテートを目指す。


早朝5時、10日間お世話になったホステルをチェックアウトし、眠たい目をこすりながらパタヤ北バスターミナルへ向かった。Glabでタクシーを拾い、約30分でバスターミナルに到着。

パタヤ北バスターミナル
購入したチケット


事前に調べた情報を頼りに、アランヤプラテート行のバスチケットを450TBHで購入した。出発時刻の8:30までまだ時間があったので、周辺を散策することにした。

周囲はまだ薄暗く、人影も少なかった。どうやら早すぎる到着だったようだ。しかし、早く着いた方が安心だ。中途半端な時間に到着してチケットが売り切れていたら予定が狂ってしまう。やり過ぎぐらいが丁度いい。


ひとまず、近くのセブンイレブンで1Lの水と朝飯のヨーグルト、移動中に小腹が空くことを見越して軽食のミックスナッツを購入した。タイのセブンは入店時に鳴るメロディが日本と異なる。ブザーのような、アラームのような無機質な機械音。聴覚からも、ここが日本でないのだと改めて感じさせられる。


気づけば、待ち時間も終わりが近づき、アランヤプラテート行きのバスがやってきた。運転手にチケットを見せ、指定された前方の通路座席に座った。アナウンスの内容は理解できなかった。Googleマップに行き先を入力すると、現在地点から約3時間で到着する計算だった。Audibleで「もしも上司がアドラーだったら」を聴きながら移動を楽しんだ。


長いと思っていた移動距離も、寝ていれば一瞬だ。前日はほぼ寝ずにウォーキングストリートを堪能したので、疲労が溜まっていたのだろう。堪能した、といってもアッチ方面ではない。人生で初めてクラブに入り、シラフのまま酒好き集団に混じって踊り散らかしたのだ。これも人生経験、普段自分がしないことに挑戦するのも旅の醍醐味だ。


前日、大好きなRYKEY DADDY DIRTYさんに遭遇しました


そんな疲労感と共に目覚めると、気づけばアランヤプラテートに到着していた。慌てて下車の準備をする。私を含め、複数人が降りた。その殆どはタイ人。バックパッカーらしき西洋人は1人もいなかった。

さて、国境の街に到着したはいいものの、目当てのその国境が見当たらない。携帯でマップを確かめようとした時にバッテリーが切れていることに気づいた。そういえば、起きた時Audibleから音が鳴っていなかったか。

焦りが募った。言葉は通じない。炎天下の中ただただ立ち尽くすしかなかった。しかし、ここで立ち止まっていても何も変わらない、とりあえず移動しよう。そう思った途端、40代と思われる東洋人に話しかけられた。彼も私と一緒のバスに乗っていたらしい。


名前をジンさんという。彼も私と同じく、シェムリアップに向かうとのこと。一緒に探してくれるらしい。スマホのバッテリーが切れていることを伝えると、彼はポケットからスマホを取り出し、地図アプリで国境を探してくれている。なんとも頼もしい。


しばらくすると、国境までのルートが判明したた。「旅はトラブルの連続だが、案外なんとかなるもんだ」と以前誰かから聞いた言葉を思い出した。確かに、案外、なんとかなるものだ。

近くのトゥクトゥクを呼び止め目的地まで移動を開始した。

国境へ向かう道中


次回、ドキドキワクワク~国境越え 編


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