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私的音楽録28(小沢健二ほか)
271.スキマスイッチ:君の話
272.アーニーヘンリー:SEVEN STANDARDS AND A BLUES
273.JRモンテローズ:J.R.MONTEROSE
274.奥村愛子:万華鏡
275.小沢健二:刹那
276.ディジーガレスピー:SONNY SIDE UP
277.カウントベイシー:Basie in London
278.ハービーニコルス:HARBIE NICOLS TRIO
279.山中千尋:Living Without Friday
280.ジョンコルトレーン:COLTRANE
●275.1979年生まれの僕にとって「#渋谷系」の代表格と言われていた「#オザケン」こと #小沢健二 は非常に大きな存在である。少し音楽が好きな人間にとっては #小山田圭吾 との #フリッパーズギター を思い浮かべるし、一般的にはソロ活動後の「#愛し愛されて生きるのさ」「#ラブリー」などを想起するかも知れない。小沢自身、「渋谷系」というレッテルを貼られることを忌み嫌っていたことは間違いないが、いずれにしても当時はそれほどの絶大な影響力を持っていた。
このアルバムは小沢健二がソロで一世を風靡した時代のシングルなどを集めた作品で、いずれも小沢のポップな楽曲と爽やかながら鋭さを併せ持つ秀逸な歌詞を堪能できる。「#流れ星ビバップ」「#さよならなんて云えないよ (美しさ)」の歌詞にはとにかく感銘を受けた。方向性は違うものの、小沢の音楽や歌詞には #ボブディラン のごとき文学性と反骨精神、そしてそれらを包み込む傑出した遊び心が感じられる。近年は長年離れていた音楽活動を再開していて、彼が今後どのような方向に向かうのか楽しみだ。