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【作品紹介】葬送のフリーレンは二回見るマンガ・アニメ
今更ですが、葬送のフリーレンのアニメ化おめでとうございます!!
アニメ化前に原作漫画を読み返す人もいると思いますが、いったん待ってください。
なぜか。それは読者にフリーレンを体感してほしいからです。
葬送のフリーレンの第1話では、フリーレンの後悔が描かれています。
フリーレンにとって魔王討伐の旅の10年は、大切な記憶であるという直感はありました。
しかしエルフにとっては、勇者ヒンメルを含め、人間を深く知るには短すぎたようです。
ヒンメルの死後、フリーレンはそのことを後悔し、人間を知るための旅に出ます。
その旅は自然と、勇者一行の冒険の痕跡を辿っていくものになります。
過去の冒険を振り返り、当時は気づかなかった仲間の想いなどを発見することで、思い出がなぜ大切だったのかを、フリーレンは理解していくのです。
このフリーレンの体験を、漫画を読み返す方にも経験してほしいのです。
一回目に葬送のフリーレンを読んだ人は、この場面は感動した・切なくなったなどの、なんとなくの感情を伴った記憶があると思います。
二回目に読み返す前に、それらの記憶をいったん自分の中で思い出してください。
そしてその感情を伴った記憶が、なぜ起こったのかを、二回目に自分なりに意識しながら読んでください。
そうすることで、一回目には気づかなかった登場人物の感情などを発見することができ、より深く葬送のフリーレンのストーリーを理解できます。
まとめると、フリーレンの二回目の旅での発見のプロセスを、自身の二回目の漫画読み返しで再現してほしいと思っています。
そしてそれが、まさにフリーレンを体感することだと考えています。
このような葬送のフリーレンの楽しみ方はいかがでしょうか?
共感して頂けるのであれば、二回目を読む前に、一回目の時の記憶や自身の状況を思い出して頂くことをオススメします。
他にも葬送のフリーレンの楽しみ方があれば、教えて頂けるとありがたいです。
以下は、蛇足の説明になりますので、興味があれば御一読ください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
私の場合は、2021年に葬送のフリーレンがマンガ大賞に選出された際に、一回目を読みました。
その当時は、フリーレンの過去への後悔を、自分の経験と重ね合わせて、こういうこと現実でもあるよね、という感覚をなんとなく持ったなあと記憶しています。
最近二回目を読み返しましたが、一回目では気づかなかった、ヒンメルやハイターの細かい気遣いを認識することができ、より深く葬送のフリーレンを楽しむことができました。
今では何回読み返したか分かりませんが、読み返す度に何らかの発見があることに、正直驚いています。
何回も読み返す時間は、皆様には無いと思いますので、そういう意味でも二回目の読み返しを大切にしてほしいな、と思います。
一回目はマンガ、二回目はアニメというパターンでも良いと思います。
マンガやアニメには、聖地巡礼という楽しみ方もあります。
モデルになった場所に赴いて、登場人物を体感して楽しむ、というものだと捉えてます。
葬送のフリーレンは、マンガ・アニメを二回見るだけで、それを体感できると考えると、お手軽な気がします。