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意外と明るい?これからのシニアワークスタイル

こんにちは、いわあゆです。
先日、著書「シェアライフ」で注目されているシェアリングエコノミー伝道師石山アンジュさんが登壇されたイベントに行ってきました。
noteを始めたきっかけがまさに人生100年時代を見据えてどう生きるかを考えるヒントを見つけるためだったので、将来自分がシニアになったときにどういう風な社会だったらいきいきと暮らせるか、このイベントで得られたことをまとめておこうと思います。

イベントに行く前の印象

初見で感じた、「テクノロジー」という言葉の危なっかしさ。
テクノロジーと言った瞬間に、一部の人は他人ゴト化して聞く耳ブロックが生じそうです。
最先端感があって、すごそうではあるけど、具体性がないと、なんだかよくわからんものと片づけられてしまいそうです。
少なからず、この辺にも課題はありそうです。難しそうなことばを使わないことを意識するだけで、みんなが共通言語でフラットに会話できる土壌が出来そうです。

自分の周りのシニアの考察

私の両親やその周辺の方々を見ていると、60を超えたあたりから、健康な人と病気がちな人の分岐が広がっているように感じます。
私の親は、まさに「病気がち層」に属します。
バリバリ働いてきたのに、急にガクっと体力が落ち、身体の自由が利かない、疲れやすく体調が不安定。周囲に入院する人が居たり、お亡くなりになる人が出てきて、「本人と周囲の人の間で身体の不調についての話題」が活況になります。

「テクノロジー」の定義があいまいですが、比較的身近なiPhoneやPCなどに対して私の両親は関心は示すものの、通話とLINEが中心で、使いこなせているかというと、その操作も危うく、そばに聞ける人が居ないと混乱をきたします。

シェアリングサービスの1つ、Uberは現在日本の地方エリアに導入を進めているそうですが、高齢者の多い地域でUberはとても重要な存在ではあるものの、Uberのアプリを使いこなせないようで、配車を依頼するときはタクシー会社に電話をして、社員の方が代理でアプリで呼んでいると伺いました。

シニア社会に欠かせないツールにもかかわらず、当事者が使いこなせないのでは・・・デジタルデバイスを解消する術がないとつらいなと感じていました。

一方で、私の知人が先日70歳を迎えました。仕事を通じて知り合うも、今は旅仲間で、お酒を一緒に飲んで楽しく交流しています。彼は日常からFacebookをガンガン使うし、とてつもなく元気です。
また、Nサロンで講師を務める野口先生も、人生の大先輩ですが、新しい技術に積極的で、Google pixelをご愛用だと伺いました。

シニア内の格差問題

同じ年代で、こんなに違う。一体そこには何があるのでしょうか。
自分の親を見て思うのは、「デジタルツール=自分には分からない」と決めつけ、はなから学ぼうとしないことです。これを自分の世代に置き換えると、たとえばシステム開発的な言語や、アナリストが使うようなデータ分析など、専門知識が必要そうなテーマに対して、苦手意識を持ってしまうのと近いなと思いました。

イベントに行くまで、この課題をどうやったら乗り越え、誰もがフラットに明るい未来が描けるのか、ちょっと自信がない気持ちを抱えながら足を運んだのでした。

いい意味で期待を覆されたインプット

あまり大きな期待を持たずに参加したのですが、若干性善説な解釈はあれど、明るいインプットがありました。
当日のレポートはCOMEMOの公式noteがとても詳しい記載がされているので、そちらをぜひご参照ください。

最初に自分の総論を言うと、多様性のあるコミュニティに複数所属し、知的好奇心を常に刺激続けることが光になりそう、と感じました。

コミュニティがもたらす価値を最大限生かす

当日はゲスト3名からとても興味深いお話が聞けました。
身近に共感できたのは、サウナの話。
私が通うスポーツジムは50代~が中心で、行くたびに同じ顔触れです。
おそらく毎日通われているんだろうなという方が多く、コミュニティが固定化しているのを実感します。いつも一緒にいると会話が偏るので、狭い世界で常識が作られてしまい、新しい価値観に触れる機会が少なくなってしまうのはもったいないなと感じました。

私自身、昨年末から3つのコミュニティに足を踏み入れました。「朝渋」・「リクルートサンカクサポーター」・「Nサロン」とどれも目的意識が異なり、バックグラウンドも様々なメンバーが集うコミュニティですが、多様な価値観に触れることで自分自身の刺激が増え、人生の豊かさ実感がとても高まっていることを実感しています。

積極的に色んなコミュニティに出向き、色んな刺激を受けることが、シニアの課題解決に一歩つながるのでは?と感じました。

拡張家族のポテンシャル

コミュニティとほぼ同義かもしれませんが、当日アンジュさんの話にも出た「拡張家族」という存在もこの先の未来を明るく照らす大事な役割を担っていくと思います。

独居老人や孤独死が増えてるという深刻な社会問題。まだまだ核家族が増えているけど、これからは拡張家族を持つことが良いのかもしれないなと、この日、拡張家族の意味・価値を再発見したのでした。
たとえば、第3の人生を豊かに過ごすために、とシェアハウスの渋谷Ciftには60歳すぎた人が居るそうです。子どもが独立し、自分自身の自由な時間が出来たタイミング。世代を超えたコミュニケーションの場に自ら身を置くことで、好奇心を維持し続けられるのだと。これが結構キモかもなと思いました。

働けるうちは働きたいと思うシニアたちは多い

多くのシニアは自分が働けるうちは働きたいと答えています。ですが、社会がその形になっていない。受け皿がないのです。シニアが就職しようとするとシルバー人材センターに行きます。そこでは「自転車の整理」や「警備員受付」といった、スキルを問わないものが中心で、その人の過去のバックグラウンドがあまり関係がなく…やりがいはというとちょっと難しいのではないかなと感じていました。

事実、医療も発達し、健康寿命が延びている今、純粋に増えた有効な時間をどう生きる?を考えたときに、もっと、現役として活躍できる場があっていいわけです。

シェアリングエコノミーがやってきた理由

これがスキルシェアを筆頭とした「シェアリングエコノミー」が求められていることの理由の一つなんだな、と実感しました。企業に依頼せずとも、個人が自分の持っている余白で誰かの役に立てる世界を実現しているからです。

ランサーズの事例では、80歳を超えるシニアの活躍事例が出ました。
超レアケースではありますが、「シニアだから」、を理由に「できない」とは言い切れないことを示してくれています。

わたしもサラリーマンとしてではなく、「個」を活かして生きてみたい思いはあるものの、手に職がないことがボトルネックになっていました。
これはシニアにとっても同じことが言えると思いますが、今あるスキルを活かすも、新たに身につけるもよし、スキルがなかったとしても、変化に適応しようという意思があるかどうかが重要なのだと改めて感じました。

わくわくする未来を思い描く

これまでできなかったことが出来るようになる未来。シニアが暮らしやすくなるには、ますますロボットの存在が大きそうだなぁと思います。いくら医療技術が発達しているとはいえ、人間の老いはなくならないので、介護の問題をより明るく解決できる方法が早くやってくると良いなと。一家に一台ケアロボットがいる時代が間違いなくきますよね。

シニアがいきいきと暮らす未来は、ライフ・ライクワークが中心の社会になっていく。だからこそ、自分が大事にしたいことをもっと大切にしようと感じました。本当に良い時間でした。

自分がおばあちゃんになったらこうしよう

とにかく好奇心を忘れないこと、そして複数のコミュニティで価値観を多様化していくこと、年齢やバックグラウンドも超えた人との交流で、思考をいつまでも若くあることが大事だなと感じました。

知や経験というシニアだからこそ重宝されるパートもあるので、気後れする必要はなさそう。若い人と社会と共創しあえる暮らしがしたいなと強く思いました。

Appendix ~海外の事例~

とくに海外の事例はとてもポジティブでした。シニアライフを明るくする仕組みがあってとても素敵だなと思いました。

テクノロジーがあることで、「これからは高齢者が若者を支える」といった桧山先生の解釈はとても面白かったですし、柏市を筆頭に、サービスが本格始動していく、GBERのこれからにとても期待しています。






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