
社交ダンス 頭の位置で見た目も動きも大きく変わる!/オンライン社交ダンスセミナー
社交ダンスにおいて姿勢の重要性は皆さん十分理解されていると思いますが、とりわけ頭は姿勢に大きな影響を与えます。
頭について深く考えたことがない方もいると思いますが、頭に関係するワードを書き出してみたら沢山のワードが出てきました。
本当に色んな要素と関係しています。
頭に関係しそうな要素を書き出してみました。
— Ken Ono @オンライン社交ダンスセミナー (@itxdancer) February 28, 2023
実際に動きながら、分かりやすく構成しようと思います^^; pic.twitter.com/Lc1Fe8G23e
頭が大切な理由
頭は、体重の10%の重さがあります。
この位置が姿勢に影響することは明白ですね。

頭は背骨で支えよう。
頭は背骨で支えましょう。
位置がずれていると、筋肉に無駄な緊張を与えて力みや歪みの原因になります。
※頭を支えているのは首ですが、首は背骨の一部です。

背骨の土台は仙骨
背骨は仙骨に乗っています。
そのため、背骨の角度は仙骨の角度で決まると言っても過言ではありません。
仙骨は骨盤の中心、やや後ろ側にある骨です。仙骨の角度を整えるには、骨盤の角度を整える必要があります。
骨盤の正しい角度としてよく言われる「骨盤を立てる」状態は、若干仙骨が前傾した状態です。お尻が引けてはまずいですが、お尻は若干後ろに出て見える、股関節は前に出っ張らず、曲げやすい角度にある。腿(もも)の上部は前にあります。
※骨盤については、これまた奥が深いのでまたの機会に取り上げます。

社交ダンスの立ち方 ポイズ
意識するのは下腹部、鳩尾の後ろ側
下腹部を締めて骨盤を立てる。剣状突起がつま先に来るようにしましょう。
剣状突起は鳩尾のところにある骨です。ブラライン(鳩尾の背中側)を前にするように指導されることも多いと思います。
ポイズ
ポイズとは、ダンスの姿勢で経つことですが、言葉の意味はバランスをとるという意味が含まれるそうです。
バランスが取れていれば、首に過度な緊張は生まれません。
バランスが取れる位置に頭を置き、背骨の延長線上に頭があることを感じます。背骨は骨盤から繋がっているので、骨盤(仙骨)の上と意識しても良いでしょう。
頭の角度
角度的には、顎の上げ下げを意識しないで、顎の付け根と頭蓋骨(耳の後ろあたり)を後ろ上に持ち上げるとよいでしょう。
この姿勢は、頭に物を載せられる姿勢です。
ビルアービン先生がスローフォックストロットのレクチャーでコーヒーカップを頭に乗せていたのをご存知の方も多いと思います。世界で一番有名なレクチャーかもしれません。
お腹が出た状態では頭は支えられません。
殆どのダンサーが注意されたことがあるのではないでしょうか?
上級のダンサーでもお腹が出ていると指摘されることがあります。
お腹、特に下腹部がでると仙骨は後傾し、背骨のS字カーブが逆転してゆき、胸が引け、頭が前に入ってしまいます。この状態はスウェイバックとも言われます。以下のツイートも参考にしてみてください。
社交ダンスで最も避けたい姿勢がスウェイバックです。
— Ken Ono @オンライン社交ダンスセミナー (@itxdancer) January 26, 2023
同時に最もなりやすい形でもあり、老若男女問わず、上手な人でも気を抜くとなりやすい姿勢です。
前方へのバナナカーブを腰ではなく、鳩尾、膝で意識するのが改善ポイントです。 https://t.co/YOKjhgx1mO
キーワード

女性の姿勢
女性の場合は背骨が左へ傾斜しているので、斜めでまっすぐなるようにイメージすると良いでしょう。
次の動画は骨盤の角度の話ですが、背骨から頭までがまっすぐ自然なカーブを描く重要性がわかります。
ポイント
ポイントは、
肋骨が左へスライドする
背骨はカーブを描きながら左へ伸びる
右ヒップは、左ヒップより高くなる
頭の位置は左肩甲骨の下。(左後ろ)
Paolo Bosco & Silvia Pitton
動きの中で頭はどう使う?
ポイントは、積極性と間接的な動かし方がポイントになります。
受動的な動きすぎれば踊りの積極性は見えなくなりますが、頭を積極的に直接的に使うかと言われればそうではありません。
相手の位置を捉えて、動きを感じ取ります。
自身も頭は足元からそして背骨全体を使って、エクステンション、ローテーションを行うことで動かします。
正しい頭の位置や動きをつかむ練習方法
綺麗なポイズをとり、前述の頭の位置、姿勢をとる。
スウェイやスイングをせずに、左右に体重移動させて、ポイズが乱れていないかチェック
スウェイ、スイングをかけてみる。
左スウェイは比較的自然にできると思いますが、右スウェイは2人の頭が被らないように気をつけましょう(女性は背骨が垂直まで。男性は垂直or絞りを加える)ピクチャーポーズでも練習してみる。※
タンゴのフリックアクションで練習してみる。※
Contra checkやRight Lunge、Dragなど、勢いとストップモーションを使ったものが良いでしょう。
※4,5は水曜日の講義後のアンケートを元に加えてみました。土曜日のセミナーで実際にやってみましょう。
参考資料
教科書の記述
ヘッドポジションについて
ヘッド・ポジションは肩や胸骨に対する顎先の位置のことで、首をねじり、ヘッドを回転させることで実現できる。ヘッド・ポジションの使用は主観的であり、コリオグラフィーの解釈やカップルの踊り方に依存する。
注:ヘッド・ポジションとそのポジション変化は、常に芸術的な視点やポスチャーの機能と関連して行わなければならない。
下のチャートでは、〜以下省略 ポジション毎に顔の向きを解説〜
ヘッドウェイトについて
ヘッド・ウエイトを使えば、ボディ・リズムが確実に増幅する。
女子にとっては、ムーブメントの中で、女性らしさと彼女が感じている情感を表現することができる。
男子にとっては、彼の左手と女子の頭部で形作られた窓に向ける視線を維持する努力に繋がる。
特定のムーブメントでは、男子は女子の頭部を見なければならない一 理想的な焦点は、彼女の右のこめかみである
ー しかし、男子の視線が女子の頭部を通り越して右を見過ぎてはならない。
〜中略〜
男子のボディ・リードで示唆される方向に沿って、女子は、ヘッド・ウエイトを広げ、バランス、リズム、シェイプの質を高める役割を担う。
男子のヘッド・ウエイトは、望む方向への動きを容易にし、ライン・フィガーに感動的な要素を創り出すものである。しかし、男子の頭部を貫くラインは、力強く、男らしい表現を創り出すボディ・ラインに繋がるものであることを忘れてはならない。
プロムナード・ポジションへ動く場合、ヘッド・ウエイトは少し左に取る。これは、通常の位置よりヘッドを少し左に回転させているようにも、ヘッド・ウエイトを少し反映させているようにも感じられるが、男子が振り返ることでも頭部の姿勢を歪めることでもない。
セントラル(中心)という言葉は、通常立っている位置における通常のヘッドの位置という意味で用いる。
この間女子は、ヘッド・ウエイトを少し左に取ることが認められている。また、女子は、一方から他方へ動かすことは男子より比較的自由である。しかし、スイング・ダンスでは、多少の例外はあるが、首を回すのではなく、一方の側から他方へのウエイトの移動であることを実感するに違いない。
左、または、右にヘッド・ウエイトが伸ばされるという記述は、体のラインもヘッド・ウエイトを含めて伸長することを意味する。
参考動画
冒頭の組んだ瞬間からも、男性が自身の左手と女性の頭で作られた窓を向いていること、そして女性がそのリードにより広がっている様子がわかると思います。
ピクチャーポーズにおいて2人が大きなシェイプ(傾き)をとるとき
女子の多くが、予定されたほぼ水平のラインに二人のヘッド・ウエイトを置き、実際にライン・フィガーを踊ることができる。
ただし、この理由は、男子のボディ・リードによるリズムとシェイプがあってこそ、女子の支え足の膝を効果的に使えるのである。このことは、非常に重要である。
女子は、骨盤から胸骨までの体の中心を通して、男子との軽いコンタクトを維持するように絶えず努めなければならない。
次週は、カップルでの頭の位置関係とポイズ
3月第2週は、カップルで組んで立ったときの頭の位置関係、使い方をテーマにします。

オンライン社交ダンスセミナーについて

毎週水曜日20:40〜 土曜日20:00〜Zoomで開催しています。
Zoomでは基礎知識テストや質問タイム、ギャラリービューを通して皆さんの踊りを見てのアドバイスも行っています。
参加方法
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今後noteの有料化も検討していますが、セミナーは無料参加を継続するつもりです。
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