武士道を読んで。常に心を平静に保つ。微笑←怒りや悲しみのバランスを取る。
備忘録として書かせてください。
日本人は他民族より何倍も物事に感じやすい性質を持っている。
微笑とは。←怒りや悲しみのバランスを取る。
自分の性格の弱点などを厳しく疲れると、常に笑顔になる傾向がある。それは、怒りや悲しみのバランスを取っている。
微笑とは。逆境によって乱された心の平衡を取り戻そうと努力し、うまく隠す役目となっている。
男も女も魂が揺さぶられることがあったときに、本能的に微笑んで、それを静かに抑える。
武士道とは、乱されることは、あってはならない。静かなる心。落ち着いた行動。→常に心を平静に保つ。
人間の活力は精神力がもたらすもの。
女性宣教師が、ひどくおかしなものと感じた日本人の行動
彼女は太陽が照り付ける中、日よけ(日傘)を持っていなかった。
そこに顔見知りの日本人が通りかかり、立ち話を始めた。
すると、彼は自分の日傘を下ろして自分も太陽に下に出た。
これを、新渡戸稲造はこういう意味がある、と説いている。
もっと親しい間柄なら、どうぞと傘に入れるが、できないので同じように苦痛を共にする、という意味だ。
これは、今でも普通にある。「どうぞ」「いいよ」「えー、じゃあ、私もいいや」「え?食べなよ(やりなよ)」「うーん、そんな気分じゃない。」もしくは、「じゃあ、悪いわね」みたいな会話は、子供から大人までやっている。
武士道とは、不平不満を言わない。忍耐で、不屈の精神を養う。
武士道とは、他者の楽しみや平穏を損なわないために、自分の悲しみや苦しみを外面に表さない。礼。
※武士道 新渡戸稲造著 岬龍一郎訳
ちなみに、鎌倉円覚寺館長の横田南嶺老師のユーチューブより、
怪談話の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、「日本の面影」という本で、日本人の微笑について語っている。
日本人はいつも微笑をたたえている。
八雲の友人が、「私には、どうもあの日本人の微笑というやつが理解できない。横浜で馬に乗っていた時、空の人力車とぶつかってしまいました。
馬がけがをして血を流していたのでカッとしてしまい、人力車を引いていた車夫を鞭で打ち据えた。(友人)
するとその日本人車夫は、
「私をじっと見つめ、微笑を浮かべ、そしてお辞儀をしたんです。」
あの時ばかりは、反対に、まるで私がごつんと殴られたような気がしたよ。あの微笑に私はすっかり参ってしまって、一瞬のうちに怒りがすべて消えてしまいました。
それはねえ、実に礼儀正しい微笑と言えるものだったんです。
だけどあの微笑には、どんな意味があったんだろう。
怒りにかられた私が、どうしてあの男を微笑ませることができたんだろうか。
・・・。武士道をぜひ、読んでいただきたい。
多分、その車夫は、外国人と喧嘩をするわけにはいかない、とか、恐怖とか、怒りとか、ものすごく激情にかられていたと思う。ので、微笑んだ。
のではないかと思う。