なんでも顔をだせばいいのか?
不動産業界には「業者会」や「交流会」みたいなイベントが結構あって、仕事に繋がるキッカケづくりで顔を出す人をみかけます。
その中でも、特に「とにかくなんでも顔を出す人」が一定数いると思うのですが、今回は、それに対して思うことを書きました。
私は、なんでもかんでも顔を出す人は、少し違うと思っていて(人見知りだから、単にうらやましい。。笑)そんな人に出会うと、「なんだかもったいないなぁ」と感じます。
特に、不動産業界の新人に多いです。
なぜかというと、みなさん揃って『知識やスキルが圧倒的に足りない』のです。
もう少しトゲのある言葉でいうと「仕事にならなそう」です。
マルチ商法(ネットワークビジネス)で勧誘されて、違和感を覚えた人はいませんでしょうか?
それに近い違和感です。
彼らは、自分で魚の釣り方を学ばずに、人に魚を釣ってもらうことで美味しいおもい(利益)を得るのですが、これが「ビジネスパートナーになりたい」と思えない原因だと考えています。
やはり私は『魚を自分で釣ろうとする人』と、釣れるまでの苦労や感動を共有しあいたいのです。
※ここで断っておきますが「自分の武器をもったうえで、積極的に交流会にのぞむ人は、もちろん素晴らしい!」と思っています。
「とにかく人脈をひろげて、不動産取引に繋がるのを願う」みたいなことはあまりオススメではなくて、まずは自分の得意な(担当する)不動産ビジネスについて「知恵や経験を多く身に付ける」ことを最優先するべきです。
でないと、ただ「不動産情報を右から左に流すだけ」のトーシロー営業マンになってしまいます。
ド素人さんによくある失敗例ですが、用地仕入の私に、宅建業者が土地分譲した『売主物件』を紹介してくることがあります。
基本的に、宅建業者が土地分譲した物件は、宅建業者(プロ)が一般人(エンドユーザー)に対して売却する目的の土地だから、利益が乘っています。
私が、この土地を購入することは、まずありません。
例えると、「こだわりの寿司を握りたい私」に対して「プロ職人が握った寿司を渡してきちゃう」ようなミスです。
私は「シャリと魚をくれい!」と思うわけです。
もう、これ、指摘すら恥ずかしくなる初歩的なミスです。
(なにも言わない人が多いハズ。)
この状態で「交流を広める」ということは「自分が無能な営業マン」ということを周囲にさらしているのと同義です。
ビジネスチャンスを作っているつもりが、ビジネスチャンスを減らしているということです。
さらに、とにかく顔を出す人って「情報をばらまかれないかな?」と思われたりもします。
軽い印象がつくと信頼に繋がりづらいのです。
すると「特に未公開な情報」だったり「相対で内密に取り組んでいきたいプロジェクト」などが任せてもらえません。
あえて『本当に仕事ができる人とだけ、密接な関係を築く』というのが、不動産取引への一番の近道だったりするので、おすすめです。
今回はサクッと思ったことを書いてみました。
チクリと刺さった人がいれば幸いです。
ではまた(^o^)/