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飽きが来ている

湿ったアスファルトの上に落ちるタバコの灰が
雪のように染み込んでいく
怒号に似た雷の音が頭をぶっ叩き
まだ夏に取り残された自分がいる

前より広くなったように感じる1人の部屋
錆びついたギターの弦に指を引っ掛けながら
思い出の曲を弾き語る
歌詞に詰まってふと気づく

昔から天気に備えるのが苦手で、
洗濯を回すと雨が降り、
傘を持つと陽の光がさす
胸いっぱいにタバコの煙吸い込んで
鬱憤を見える形に吐き出し、
少し角度のついた太陽の光を浴びてふと気づく

ひしめくビル街の路地から、秋が来ている

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